アーチェリー五輪代表候補・山内梓、最終選考会来年3月延期に「1年延びたことはプラス」射的場使用不可も自宅車庫で練習

スポーツ報知
東京五輪の最終選考会に残った山内

 アーチェリーで東京五輪出場を目指す山内梓(近大4年)=静岡・浜松商高出=が、来年3月の五輪代表最終選考会に向けて、一から調整することを明かした。新型コロナウイルスの影響で東京五輪の1年延期が決定。当初、今月11、12日に開催予定だった最終選考会は、このほど2021年3月20、21日に延期が決まった。経験の少ない山内にとって1年延びたことは好材料。ここまでの選考会を当落線上ギリギリで突破してきた全国的には無名に近いシンデレラガールが、本番までに爪を研ぐ。

 東京五輪代表に王手をかけている山内が、最終選考会に向けて準備する。21歳のホープは、「準備期間が延びたことを、ポジティブに考えてます」と、前向き。11か月後に変更となった最終選考会へ、自分と向き合う。

 新型コロナウイルスの影響で、東京五輪が1年延期。今月予定されていた最終選考は、ここまで勝ち上がった男女5人ずつで来年3月に開催されることとなった。「残っている選手の中で、私が一番経験が少ない。1年延びたことはプラス」。レベルアップする時間が、与えられた。

 現在、大学は休校となっている。練習場は使えず、GW明けまで部活動停止。山内は緊急事態宣言が出る前の今月4日に浜松の自宅へ戻った。「市内の射的場は21日まで使えていたので、ほぼ毎日、350~400本射ってました」。射的場は使用出来なくなったが、自宅の車庫で近的を射るスペースはあるだけに、練習場には困らない。

 2次選考会で出た課題の修正に取り組む。「序盤、フォームが崩れてしまったので射形を安定させたい」。東京五輪の日本代表枠は3つ。5人中3位に入るには、今まで以上に細かいミスは許されないだけに、フォームを固められるかが、最終選考会までの鍵となる。

 外出できない分、家では家事を手伝う。「掃除や料理をやってます」。猫のテトの世話がストレス解消だ。コロナの影響で、今季の公式戦の開催は不透明だが、本番まで積極的に大会や記録会に出場する予定。「どんどん出て、色々な経験を積みたい」。21歳のシンデレラガールが、延期をプラスに変える。(塩沢 武士)

 ◆山内の東京五輪選考会の道のり 昨年11月に男女とも16人で争われ、12人が通過する1次選考会初日で、山内はギリギリ12位で突破。12人中8人が残る2日目も当落線上の8位で残った。今年3月、8人中6人が突破する2次選考会初日は6位通過。5人が抜ける2日目は、6人中4位で最終選考会に駒を進めた。

 ◆山内 梓(やまうち・あずさ)1998年9月11日、浜松市生まれ、21歳。与進中から浜松商に進学して競技を始めた。高3年の全国総体の団体戦で優勝に貢献。近大に進学して3年でインカレ個人でV。昨年7月にイタリアで行われたユニバーシアードに日本代表で出場し、個人戦8位に入った。160センチ。家族は両親と姉2人。

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