競輪ダービー、なぜ中止? 他競技とは環境に差が…記者の目

24日の定例会見で静岡競輪の中止を述べる田辺市長
24日の定例会見で静岡競輪の中止を述べる田辺市長

 5月5日から10日まで開催予定だったG1「第74回日本選手権競輪」が新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から中止となることが24日、決まった。この日午前、静岡市の田辺信宏市長が定例会見で発表した。G1以上の“特別競輪”の開催中止は89年のグランプリ以来、6度目。

 開催の決定権は各自治体が持つ。今月の7日に緊急事態宣言が出され、16日には全国へ。競輪界は競輪を統括するJKA、全国競輪施行者協議会、日本競輪選手会の3団体等があり、おのおのの思惑に左右されてしまう。今回の場合も各自治体の首長任せが現状だ。国家的事態が起きているのに、中央団体の対応、反応が今ひとつと感じられる。国家の施策とギャンブル業界の関わりをどう捉えるか複雑な問題でもあるが…。

 ボートレースは開催していて、競輪はなぜ取りやめなのか。記者への検温や、マスクの着用など、最大の努力、対策を施してはいるが、これもつい最近のことだ。環境の差もあるだろう。競輪の宿舎は4人ひと部屋が通常。あるボート選手に聞くと全国で24場あるボートレース場で“個室”は16場あると聞いた。ダービーの参加選手は162人。これに関係者や報道陣などを含めれば、200人以上が静岡に越境してくることになる。人数的にも他の競技に比べ多く、狭い検車場は密になりやすい。落車を伴う競輪は搬送先も問題になってしまう。県内に関して言えば、伊東競輪は開催予定だし、浜名湖ボート、浜松オートは開催している。

 関係団体のアピール度、やる気も違うように思う。ボートレース業界は、日本財団を通じて、新型コロナウイルス対策として医療従事者などに6億円の寄付をするなどアピール。“戦略、知略”を施し、開催の可否につながっていると思う。(斉藤 宏治)

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