Jが無観客再開シミュレーション検討…デメリット入場料ゼロでもDAZN放映権料「減額なし」追い風に

スポーツ報知
3月21日、一般非公開で行われたカシマスタジアムでの鹿島と札幌の練習試合

 新型コロナウイルスの影響で中断しているJリーグは、村井満チェアマン(60)が無観客開催での再開のシミュレーションを開始すると明言した。無観客試合の数少ないメリットを、内田知宏キャップが読み解く。

 村井チェアマンはNPBとの連絡会議後、各クラブの代表者とウェブでの臨時実行委員会を開いた。「6月の再開を一つのシナリオに交えながらやっていく」と伝え、開催方式に無観客試合を「オプションとして加え、備えていく」と通達した。これまで「最後の選択肢」としていた無観客試合。感染症専門家チームからの助言を受けて、視野に入れた。

 無観客は、デメリットしかないといわれる。クラブ収入源の一つ、入場料収入が得られず、スタジアムの賃料や選手へのインセンティブ(出来高)の支払いで大きな赤字を生む。火事場のくそ力の源、声援がなければ、選手のパフォーマンスに影響も出るだろう。また、画面を通して見る側は当然、現地観戦よりも心の振り幅が小さく、非日常を味わうことはかなわない。

 ただ、今回に限ってはメリットがある。Jリーグと10年約2100億円の放映権契約を結ぶスポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」だ。他国では中断に伴い、放映権料の減額を求めるケースが多い。関係者によると、今週の会議でDAZN側は、Jリーグが夏場に再開できれば大きな減額をしない方針とし、減額してもJリーグ運営に支障が出ない、1割未満に抑えるという。

 Jリーグが弱体化し、魅力が薄れれば、DAZN加入者数にも影響が出る。今を取るか、先を取るかで将来を考えた経営判断だと聞く。無観客試合で加入者が増えることが見込まれ、「減額なし」に追い風となることは間違いない。無観客試合は、罰則適用の2014年3月23日の浦和―清水戦以来。最短で6月13日に再開する可能性があるJリーグ。このご時世、悪いことよりも、良いことに目を向けたい。(内田 知宏)

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