破産宣告を受けたベルギー2部ロケレンに所属する元日本代表MF天野純(28)が期限付き移籍の契約満了前に、横浜Mに復帰する可能性が21日、浮上した。
天野は19年7月に横浜Mから同クラブに期限付き移籍。契約期間は今年6月30日までだが、新型コロナウイルスの感染拡大でリーグ戦が中断し、経営が悪化した。関係者によると、コロナの影響を受けた中国が企業に資本規制をかけたことで海外への送金が止められ、スポンサーからの資金調達が困難となったことも拍車をかけた。地元メディアによると、負債額は推定500万ユーロ(約5億8500万円)で、同僚のDF小池龍太(24)ら選手やスタッフへの報酬も未払いという。
現在はJリーグとベルギーリーグともに移籍期間ではないが、クラブの破産により、国際サッカー連盟(FIFA)の特例措置が認められた場合は期間外の移籍が可能となる。横浜M側も、昨夏まで背番号10を身につけたレフティーを受け入れる意思はあるとみられ、動向が注目される。