元西武の東北福祉大・大塚光二監督、コロナにも前を向く…「日本一レベル高い紅白戦」でチームを一つに

4月上旬の紅白戦後、集まった選手に声をかける東北福祉大・大塚監督(中央)
4月上旬の紅白戦後、集まった選手に声をかける東北福祉大・大塚監督(中央)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で例年とは違う流れのなか、チームを作っていく指導者の思いを伝える「みちのくスポーツ 指導者に聞く」。2018年に全日本大学野球選手権で優勝した東北福祉大(宮城)の大塚光二監督(52)は、対外試合ができず紅白戦が多くなったことを“実戦経験の増加”ととらえて前を向いた。6月13日に再延期された仙台六大学春季リーグ戦開幕に向け、最善策を取りながら進んでいく。(取材・構成=有吉 広紀)

 全国的に感染が広がる前から、東北福祉大の対応は早かった。野球部は3月上旬に出発予定だった千葉・鴨川キャンプや、その後の遠征などが中止となった。

 「ショックはショックだった。それよりもキャンプからオープン戦、リーグ戦という流れは4年生にとって最後。学生野球において途中(の出来事)が消えていくのはかわいそう」

 仙台に残り、室内練習場やグラウンドで練習を続ける日々は例年とは違う。それでも選手たちに伝えていたことがある。

 「開幕に向けて最善のことをやっていこう、慌てることなくチーム力を上げていこう、と。メニューとか流れとか、変えなくていいところは変えない。できるなかで段階を踏んできた」

 対外試合が組めないなかでも、学年対抗などの紅白戦を数多く組めた。指揮官は紅白戦のプラス面をこう考える。

 「(選手が)2チーム分出られる。ある程度試合数は増えたかな。実戦経験は積めたと思う」

 紅白戦だが、選手たちには“真剣勝負”を求めた。

 「シート打撃だろうが紅白戦だろうがオープン戦だろうが、一つの試合というくくりは変わらない。リーグ戦と同じで、前の日にメンバーを発表している。(投手も)紅白戦だと内角を攻められないとか聞くけどしっかり突いている。必死に表現してくれているし、感謝です。140キロを超える投手が何人もいるし、日本一レベルの高い紅白戦だと思いますよ」

 6月に再延期されたリーグ戦開幕。まずはそこに向けてチームを進めていくことになる。

 「ピークをもっていくのが難しい。オープン戦ができていないので仕上がりが分からないから、試合のなかで出てくる課題を修正していくだけ。こんな状況でもチームはばらけず、一つになっている」

 仙台市内の感染拡大などを考慮し、チームは4月中旬から練習を自粛中。満足に練習もできず、厳しい状況は変わらないが、2年ぶりの日本一を目指して再出発を切る。

 ◆大塚 光二(おおつか・こうじ)1967年8月26日、兵庫・神戸市出身。52歳。育英高から東北福祉大に進み、89年ドラフト3位で西武入り。2001年まで12年間現役でプレー。13年から2年間、日本ハムの1、2軍で外野守備走塁コーチ。15年秋から東北福祉大監督。18年の全日本大学野球選手権優勝。家族は妻と1男1女。

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