現役引退の元関脇・豊ノ島、同世代の琴奨菊と「もう一回やりたかった」

16年春場所で対戦した豊ノ島(左)と琴奨菊
16年春場所で対戦した豊ノ島(左)と琴奨菊

 日本相撲協会は17日、元関脇の東幕下2枚目・豊ノ島(36)=時津風=の現役引退と年寄「井筒」襲名を発表した。今後は時津風部屋付きの親方として後進の指導に当たる。

 勝ち越せなければ引退を示唆していた春場所は、初の無観客開催で2勝5敗に終わっていた。この日、電話取材に応じた豊ノ島は、18年の大相撲人生を「負け越したら辞めると僕自身の中で決めていた。終わってしまえば、長いような短いような、あっという間でした。もう終わりという感じ」と振り返った。

 豊ノ島は2002年初場所初土俵以来、身長168センチと小柄ながら優勝次点は5回。三役通算13場所、三賞も計10回など、巧みなもろ差しを駆使して多くの大相撲ファンをうならせた。

 「はじめは(小柄な)自分なんかが、と思っていた。僕も、舞の海関が頑張っている姿を見て、『小さいのにすごいな』と思っていた。自分が頑張ることで体の小さな子が頑張ってくれたらと思って相撲を取ってきた」。ずっと無我夢中で土俵に上がってきた。

 思い出の取組には、10年九州場所の横綱・白鵬との優勝決定戦と、16年初場所の同世代・琴奨菊とのV争いを挙げた。現役生活に終止符を打ったことに「悔い? もう一回、キク(琴奨菊)とやりたかったですね。これから真剣勝負は絶対にできないですから」とライバルの存在に奮い立ってきたことを明かした。16年に左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負ったが、妻と長女ら家族の支えで乗り越えた。

 今後は、闘志あふれる「豊ノ島2世」の育成に全力を尽くす。

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