日本陸連は17日、東京五輪マラソン&競歩の内定選手を理事会で正式承認した。この日までの選考会で内定基準を満たしていた男女マラソン6人、男女競歩6人に加え、男子20キロ競歩の高橋英輝(富士通)が選考によって選ばれた。新型コロナウイルスの感染拡大で五輪が1年延期となる中、麻場一徳強化委員長は「アスリートは先が見えないことが一番ストレスだと思うので、自分達の立場がどうなるか不安が取り除けたのは、我々にとっては前進だと思う」と述べた。
本大会まで1年3か月以上を残した段階での正式内定。コロナ禍の終息が前提になるが、レースが開催される札幌の気候を体感するなど、実戦的な準備を重ねる余裕も生まれる。麻場委員長は「早い段階で選手が気持ちをしっかりと切り替えて、来年に向かっていけるという意味では、この段階で理事会承認をして頂いたのは大きい」と述べた。
男女各種目の内定者は以下の通り。
【マラソン】
▽男子
中村匠吾(富士通)
服部勇馬(トヨタ自動車)
大迫傑(ナイキ)
▽女子
前田穂南(天満屋)
鈴木亜由子(日本郵政グループ)
一山麻緒(ワコール)
【競歩】
▽男子20キロ
山西利和(愛知製鋼)
池田向希(東洋大)
高橋英輝(富士通)
▽女子20キロ
岡田久美子(ビックカメラ)
藤井菜々子(エディオン)
▽男子50キロ
鈴木雄介(富士通)
川野将虎(東洋大)