中邑真輔、大量リストラ後のWWEで浮上できるか…金曜8時のプロレスコラム

ユニバーサル王者・ストローマン(右)に宣戦布告した中邑真輔(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.
ユニバーサル王者・ストローマン(右)に宣戦布告した中邑真輔(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 世界最大のプロレス団体、WWE(米コネチカット州スタンフォード、ビンス・マクマホン会長兼CEO)は15日(日本時間16日)、19選手の大量リリース(契約解除)を発表した。

 リリースされたのは、アトランタ五輪レスリング金メダリストでスマックダウンGMも務めたカート・アングル(51)や元US王者のルセフ(34)、新日本プロレスでIWGPタッグ王者にもなったルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンら19選手。

 WWEでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客開催となっており、年間最大の祭典「レッスルマニア36」(現地時間4、5日)も史上初めてフロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターから無観客で開催されるなど、興行収入に大きな影響を受けているものとみられる。

 日本人スーパースターの中邑真輔(40)は「レッスルマニア36」で試合が組まれなかっただけにちょっとだけ不安がよぎったが、リリースリストにもちろん名前はなかった。浮き沈みが激しいこの世界で最近の中邑を振り返ってみよう。

 “ロックスター”中邑は、祭典ではインターコンチネンタル(IC)王者・サミ・ゼインのセコンドとして、セザーロとともに登場。ゼインがダニエル・ブライアンを相手に防衛戦を行ったが、ここで中邑&セザーロは、場外からちょっかいをかける小ざかしい役回りを演じた。

 そもそもは中邑がIC王者だった。日本時間2月1日にブラウン・ストローマンに奪われ、中邑は同3月9日に、セザーロ&サミ・ゼインを引き連れ、3対1のハンディキャップ戦でストローマンに挑戦するという荒唐無稽な王座戦を仕掛けた。だが、そこで勝ったのはゼインで、中邑はそのセコンドに成り下がった形だ。

 祭典では、ブライアンが場外の中邑&セザーロにトペ・スイシーダを決めて蹴散らしたのが最大の見せ場。最後はゼインが勝利し、IC王座を防衛した。何らかの形で中邑がIC王座に返り咲くことを期待した日本のファンにとっては残念な終幕となった。

 だが、11日配信の「スマックダウン」で新たな展開が。オープニングに中邑が登場し、祭典で新ユニバーサル王者となったストローマンに宣戦布告したのだ。「チャンスがドアをノックした時、俺はゴールドバーグを倒して王者になったぞ」叫ぶストローマンの前に立ちはだかった中邑は「お前のドアをノックしに来たぞ」と挑発し、メイン戦でノンタイトル戦に突入。

 中邑はのらりくらりとストローマンの攻撃をかわしたが、ビックブーツで場外に吹き飛ばされる。セコンドのセザーロのアシストを受けて、必殺のキンシャサをたたき込んだが、カウント2で返され、ランニングパワースラムでフォール負け。そこへ“ザ・フィーンド(悪霊)”ブレイ・ワイアットが現れ、王座挑戦を表明した。悪霊の登場は余計だったが、中邑が“悪者3人組の一味”というポジションから脱却したことは朗報だ。

 毎年恒例のWWE日本公演は、7月2日にエディオンアリーナ大阪、7月3、4日に横浜アリーナの3連戦が組まれている。新型コロナウイルスの影響で、スーパースターが来日できるのか懸念されるが、WWEジャパンでは「今のところ開催する予定です」と話す。日本公演が発表された1月時点で、中邑はIC王者だった。延期になってもいいから、中邑には輝かしい立ち位置で5年目の凱旋帰国を迎えてほしい。(酒井 隆之)

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