Jリーグ8月再開も…リーグ戦成立の試合数75%消化を最優先、ルヴァン杯トーナメント方式案も

19年、ルヴァン杯で優勝し喜ぶ小林(前列左)と中村(同右)ら川崎イレブン
19年、ルヴァン杯で優勝し喜ぶ小林(前列左)と中村(同右)ら川崎イレブン

 新型コロナウイルスの感染拡大で公式戦を中断しているJリーグが、4か月先となる8月再開まで含めたシミュレーションに取りかかっていることが14日、関係者の話で分かった。この日のウェブによる実行委員会で6、7、8月の再開案を提示した。中断再開がずれ込めば、ルヴァン杯をトーナメント方式に変更、J1リーグ戦の最終節(12月5日予定)を12月27日まで延ばす案などが出ている。新型コロナが終息した際には、リーグ戦が成立する総試合数の75%消化を優先することを軸に日程を再編する考えだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で先行きが見えない中、Jリーグは4か月後の8月再開まで視野に入れ始めた。関係者の話を総合すると、この日の実行委で6、7、8月の3パターンの再開プランが示されたという。これまでは政府の見解、日本野球機構(NPB)との「新型コロナウイルス対策連絡会議」による答申を受け、1か月単位で再開の時期を探ってきた。近い時期だけではなく、数か月先まで見据えるのは公式戦中断から初めてになる。

 Jリーグは感染拡大の影響を受けて、2月23日の公式戦を最後に中断に入った。当初は3月18日の再開を目指したが、事態が収束することはなく中断期間を延長。4月3日再開案も見送られ、J3が4月25日、J2が5月2日、J1が同9日と段階的に再開する道を探ったが、実現には至らず。6月6日再開を目指した矢先に7都府県に緊急事態が発せられ、いったん「白紙」となっていた。

 関係者によると、今後はリーグ戦が成立する総試合数75%以上の消化を最優先に日程を組んでいく考えだという。7月に再開した場合、2月にグループステージが開幕したルヴァン杯をトーナメント戦で開催し、日程短縮する案がある。8月までずれ込んだ場合は、年末にかけて佳境を迎える天皇杯との日程調整を要するが、J1リーグ戦最終節を12月最後の週末(26、27日)まで延ばすことで、開催日程を確保することが検討されている。

 総試合数の75%を消化できない場合は、スポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」からJリーグに支払われる放映権料が大幅に減額されるなどの影響が出るとの見方があり、Jリーグ、各クラブともにリーグ戦の消化を優先することで一致している。また、この日の実行委では、クラブがJリーグに支払う選手登録料の免除が伝えられるなど、一枚岩でこの難局を乗り越える姿勢だ。

 今後は、22日に政府の専門家会議が開かれ、23日にはNPBとの連絡会議に臨む。正式な日程案はその後にまとまる見通しだが、コロナ終息が見えない状況に、Jリーグは夏場再開という苦渋の決断を下す可能性さえ出てきた。

 ◆今季のJリーグ大会成立条件 J1~J3のリーグ全体の試合数の75%を消化し、かつ各クラブがリーグ戦の50%以上を消化すること。これを満たせず、大会不成立となった場合は順位、昇格、賞金、各種表彰などは行わない。局地的な感染拡大や選手に感染者が出た場合、クラブによって試合数が異なる事態も想定されるが、3月27日の実行委員会後にJリーグの担当者は「試合数で単純に割ると、34試合全勝と17試合全勝のチームが同じになる。勝率がいいのか、その他の方法がいいのか。検討していきたい」とコメントしていた。

 ◆2011年のナビスコ杯(現ルヴァン杯) 同年3月の東日本大震災による中断を受け、予選リーグを取りやめてトーナメント制で実施。1、2回戦はホーム&アウェー方式で行い、準々決勝と準決勝は一方のチームのホームで一発勝負の形式。ACL出場の4チームは準々決勝から登場した。決勝は当初の予定通り10月29日に行われ、延長戦の末に鹿島が浦和を1―0で下し9年ぶり4回目の優勝を果たした。

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