【阪神】15日から球団施設開放…新型コロナ対策で”8分割”自主練習開始

練習再開へ開放される鳴尾浜球場
練習再開へ開放される鳴尾浜球場

 阪神は13日、兵庫県内の甲子園と鳴尾浜の両球団施設を開放し、15日から自主練習を開始すると発表した。藤浪ら3選手の新型コロナウイルス感染が発覚した3月26日にチーム活動を休止してから18日。感染予防策を徹底して、本格的な活動再開へ「半歩」前進した。

 この日、少人数の会議で決定。自主練習はおよそ3勤1休ペースで、矢野監督ら首脳陣は参加しない。取材に応じた谷本球団本部長は「体を作るというのは、家だけでは難しい。なんとか練習環境を提供できないかと考えまして」と説明。地域アドバイザーなどから受けた助言をもとに、3密(密集、密閉、密接)を避ける万全の態勢を敷いた。

 最大のポイントは2×2×2で計8グループにした時差練習。1軍組は甲子園、寮生と2軍組は鳴尾浜と拠点を分散し、各組は投手、野手に分かれ、さらに午前班と午後班に分けて実施するとした。同本部長は感染者が再度発生した場合を念頭に「(クラスター化で)一個師団“全滅”しないように」と話し、1グループ各8人程度で同一ポジションの選手も極力、別組に。対策を講じて、ブルペン投球や打撃練習も可能にした。

 体調管理の徹底はもちろん、外食や会食を全面禁止。施設内ではマスク着用を励行して、ロッカーの細分化も図る。食事提供は個包装の弁当。選手らの原則1・5メートル以内の接近と不要な会話、寮生以外のシャワー利用なども禁じて念を入れる。

 ホテルや実家に一時退去していた合宿所「虎風荘」に住む寮生も15日までに戻る予定。同本部長は「活動再開と言ったら、チーム全体で動くっていうことになる。前進? 半歩、半歩」と気を引き締めた。報道陣には球場での取材自粛を引き続き要請。罹患(りかん)した藤浪ら3選手には退院後2週間の静養を指示し、球団事務所の臨時休業も継続する。全体練習再開のメドは未定だが、ようやく前に進む。

 ◆阪神の発表骨子

 ▽密集禁止 選手を計8グループ、各7、8人程度に分散。同一ポジションの選手は可能な限り別グループとする見込み。

 ▽密接禁止 原則1・5メートル以内の接近、不要な会話禁止。通常利用するクラブハウスに加え、甲子園の選手ロッカーも利用。寮生は自室で更衣。

 ▽密閉禁止 球団施設外のスポーツジムなど立ち入り禁止。球団施設でも風呂やシャワーの利用禁止(寮生は指定時間内の入浴)。

 ▽外食と会食禁止 練習行き帰りの外食、球団外での会食を禁止。食事は個包装の弁当を提供。

 ▽視察自粛 監督、コーチ陣は練習視察を控える方針。

 ▽体調管理徹底 検温、手洗い、手指の消毒などを徹底。球団施設内ではマスクの着用を励行。

 ★阪神の活動休止と以降の経過

 ▼3月26日 藤浪、伊藤隼、長坂が新型コロナウイルス陽性判定。甲子園球場、鳴尾浜球場、合宿所「虎風荘」で緊急の消毒作業を実施。3選手は入院。チームは活動休止し、球団事務所やクラブハウスも閉鎖。

 ▼4月2日 小幡がPCR検査。翌日に陰性判定。

 ▼5日 伊藤隼の退院を発表。

 ▼6日 虎風荘に在住する選手の一時的な退去を認める措置。

 ▼7日 藤浪の退院を発表。翌8日には長坂の退院も発表。

 ▼13日 15日から球団施設を開放し、自主練習を開始すると発表。

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