【巨人】選手支える裏方も支え合ってフル回転…横山弘樹打撃投手「応援したくなる若手多い」

スポーツ報知
今季から打撃投手を務める横山弘樹

 今週の「ALL巨人」は、今季から巨人の打撃投手になった横山弘樹(28)の単独インタビュー。昨季までライバル球団の広島でプレーした右腕が、リーグ連覇を目指す巨人の仲間となった。日々の仕事や心境を語った。他の打撃投手も紹介する。(取材・構成=中間卓也)

 今季から巨人の打撃投手となり3軍を担当。選手を支える立場になった。現役時代とは違う役割で、チームのために腕を振る毎日だ。

 「最初は本当に戸惑いばかりで、わからないことばかりでした。選手をやっていた時は、裏方の方々がこんなことまでやってくださっていたんだと気づけませんでした。改めて現役時代に、自分を支えていただいていた人の存在に感謝をしました」

 慣れない中でも、周りのブルペン捕手や同じ打撃投手たちと協力しながら、新天地になじんできている。

 「自分の仕事だけでなく、裏方の人が支え合って、気づいた人が手伝ったりする習慣があり、僕も助けてもらっています。ブルペン捕手やコーチの方が打撃投手をしてくれることもありますし。僕もいろんな仕事を、いち早く覚えていきたいです」

 広島時代は1年目から即戦力として開幕ローテ入りし、初登板初勝利を飾った。150キロを超す直球に、スライダー、カーブ、シュート、フォーク、90キロ台のチェンジアップも操り、多彩な変化球と緩急で勝負するタイプだった。しかし右肩の故障などもあり、2年目以降は1軍での登板がなかった。

 昨オフに4年間在籍した広島から戦力外通告を受け、トライアウトを受けた。しかし、他球団からのオファーがなく、そこに巨人から打撃投手打診の連絡が来たという。

 「現役を続けたくてやっていましたが、それでも1週間ほどたって、どこの球団からも連絡がなくて。もうできないのかなと落ち込んでいたところに、声をかけてくれたのが巨人でした。必要としてもらえたことが率直にうれしかったです。(現役引退となったが)自分が選択した道なので、後悔は全くなかったです」

 同じ“投手”であることに変わりないが、打者を抑えるのではなく、打たせるピッチングが求められる。難しさを感じながら、工夫して取り組んでいる。

 「打者に気持ち良く打ってもらう感覚は、現役の時の抑える投球とは違うので。まだ半年もたっていないですし、ルーチンを自分の中で確立していきたいです。広島時代にチームメートだった小野さん(巨人から広島へ移籍し、現在は巨人で打撃投手)からアドバイスをもらいながら、助けてもらっています」

 巨人ナインとの交流も深まり、今ではすっかりチームに溶け込んでいる。

 「チームの雰囲気はめちゃくちゃ良いです。選手もコーチも、みんな明るいですし、きつい練習を鼓舞しながらやっています、良いチームです。見てて応援したくなる若い選手も多いですし、微力ながら手助けをしていければと思っています」

 打撃投手の仕事は、フリー打撃のピッチャーを務めるのがメインだが、他にもティー打撃のトスを上げたり、キャッチボールの相手をしたり、ノックをサポートしたり、役割は多岐にわたる。

 「たくさん仕事があるのは、自分のスキルアップにもつながりますし、それがチームのためになればいいと思います。現役時代は肩の故障にも苦しみ、トレーナーをはじめ、裏方のサポートを受けたので、次は自分が選手に近い位置で、寄り添って力になることができたらいいなと思います」

 【巨人今季の打撃投手】

 ◆深田拓也(ふかた・たくや=36)179センチ、77キロ。左投左打 静岡高―中京大―巨人(05年大学生・社会人ドラフト6巡目、06~10、12~) 多彩な球種を操る技巧派として活躍した

 ◆小野淳平(おの・じゅんぺい=33)178センチ、82キロ。右投右打 大分商高―日本文理大―巨人(09年ドラフト5位、10~12)―広島(13~17)―巨人(18~) 2球団で先発、中継ぎとしてフル回転した。兼分析

 ◆大塚尚仁(おおつか・たかひと=25)175センチ、70キロ。左投左打 九州学院高―楽天(12年ドラフト3位、13~17)―巨人(18~) 球の出どころがわかりにくい変則左腕として存在感を示した

 ◆栂野雅史(とがの・まさふみ=35)186センチ、90キロ。右投右打 桐蔭学園高―新日本石油―巨人(05年大学生・社会人ドラフト3巡目、06~10)―楽天(10、11)―巨人(12~) 150キロに迫る直球で即戦力右腕としてプレーした

 ◆大竹秀義(おおたけ・ひでよし=31)180センチ、85キロ。右投右打 春日部共栄高―BC信濃―BC富山―米独立リーグ―BC武蔵―巨人(15年育成ドラフト5位、16~) BCリーグ3チームと米独立リーグのマウンドを経験して巨人に入団。兼分析

 ◆佐藤豪貴(さとう・ごうき=44)173センチ、70キロ。左投左打 九産大高―セントピーターズバーグ短大―巨人(97~) かつてラミレス(現DeNA監督)の“専属”打撃投手も務めた。兼スコアラー室

 ◆大抜亮祐(おおぬき・りょうすけ=31)186センチ、71キロ。右投右打 中京高―巨人(06年育成ドラフト7巡目、07~) 坂本勇人と同学年で育成投手として入団

 ◆山岸大輝(やまぎし・だいき=28)183センチ、88キロ。右投右打 流通経大柏高―日大―BC新潟―BC福島―巨人(16~) ヤクルトなどで活躍した岩村明憲氏が監督を務めた福島などでプレー

 ◆小石博孝(こいし・ひろたか=33)178センチ、80キロ。左投左打 鶴崎工高―立正大―NTT東日本―西武(11年ドラフト2位、12~19)―巨人(20~) 変速左腕として西武で1年目にプロ初勝利を挙げた

 ◆横山弘樹(よこやま・ひろき)1992年3月12日、宮崎県出身。28歳。宮崎日大高では甲子園出場なし。桐蔭横浜大4年時に全日本大学野球選手権、明治神宮大会に出場。NTT東日本では2014年の都市対抗で若獅子賞(新人賞)を受賞し、15年ドラフト2位で広島に入団。19年限りで現役を引退。通算6登板、2勝2敗、防御率5.47。187センチ、88キロ、右投左打。

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