大林宣彦監督、助監督の下積み経験なし、「マンダム」CMディレクターから風穴

大林監督の自宅前では八重桜が満開になっていた
大林監督の自宅前では八重桜が満開になっていた
大林宣彦監督
大林宣彦監督

 広島県尾道市を舞台にした「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道3部作で知られる映画監督の大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)さんが10日午後7時23分、肺がんのため都内の自宅で死去した。

 かつての日本映画界では「撮影所の助監督として下積み経験がないと一人前の監督として認められない」と言われていた。そこに自主映画出身のCMディレクターだった大林監督が風穴を開けた。

 大林監督には撮影所の助監督にも負けない情熱とたたき上げのスキルがあった。3歳の時に自宅の納戸で見つけた活動写真機と戯れるうちに映画製作を開始。成城大学時代には自主映画を東京・銀座の画廊で上映して話題を呼び、CMディレクターとしてもチャールズ・ブロンソンの「マンダム」をはじめ、3000本以上のCMを製作。CM界で確かな実績を残して映画界に参入した。

 「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督は、大林監督から感想が書かれた手紙をもらったことをSNSで明かし、「唯一無二の方でした」と追悼した。「孤狼の血」の白石和彌監督は「映画の灯を繋(つな)ぎます」と誓った。道を切り開き、多くの若手監督に勇気を与えた、偉大な先駆者だった。

 犬童一心(映画監督)「4月10日は、本来、新作『海辺の映画館』の公開日だった。まさに、命を削って、取り憑かれたように作ってました」

 岩井俊二(映画監督)「ちょっとすぐには受け止められない。エネルギッシュな新作にコメントを書かせて頂いたばかりでした」

 入江悠(映画監督)「色々な映画祭でご一緒させて頂きました。上田城下町映画祭では『次は君らの番だよ。映画を守ってね』と。たくさんの映画と言葉を貰いました」

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