日本ハム・杉谷拳士から教わった「いま自分にできること」を考える大切さ

水を入れたトレーニング器具で体幹を強化する杉谷(2月の沖縄・名護キャンプで撮影)
水を入れたトレーニング器具で体幹を強化する杉谷(2月の沖縄・名護キャンプで撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、読者の方々も外出を自粛する日々を過ごしておられるだろう。それは、野球を生業(なりわい)とするプロ野球選手も同様だ。開幕の見通しが立たず、現段階では日本ハムの選手も球団施設を使用しての自主練習期間を過ごしている。自宅と練習場を行き来する日々の中、選手たちはいつか訪れる開幕へと向けて準備を進めている。

 未曾有の状況で取材を進める中、胸に残る言葉があった。今月上旬。感染拡大を予防するため、オンラインで行われた取材に杉谷拳士内野手(29)が応じてくれた。開幕延期で生まれた時間に家具などを自作する「DIY」や英語の習得に励んでいることなど、シーズン中と変わらない、明るく元気の良い言葉の数々が画面の向こうから聞こえてきた。

 15分程度の取材時間の中、その言葉は中盤に聞くことができた。今後の開幕までの期間で新たに挑戦したいことを問われ、少し考えた後にこう言った。

 「ちょっと挑戦してみたいのはチーズケーキ。僕、好きなので。北海道では牛乳とかチーズが社会問題になっていると聞いた。牛乳を飲んだり、チーズケーキを作ったりして、SNSで発信できればいいなと思っています」

 3月中には、北海道内で新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校により、学校給食用の牛乳が行き場を失う事態に陥ったというニュースが報じられていた。大きな発信力、影響力を持つプロ野球選手として、本拠地を置く北海道のために何ができるのか―。そう考えた結果の言葉だったのだと思う。

 過去に例のない特殊な状況下に置かれながら、選手たちはいま自分にできることを考え、動きながら準備を進めている。杉谷と同学年の私も「いま自分には何ができるのか」と自問自答している。(日本ハム担当・小島 和之)

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