サニブラウン、張本智和らを救え!海外強化活動の条件緩和へ

サニブラウン・ハキーム
サニブラウン・ハキーム
夏季競技のターゲットアスリート
夏季競技のターゲットアスリート

 日本スポーツ振興センター(JSC)が「有望アスリート海外強化支援事業」の条件緩和を検討していることが8日、分かった。同事業は有望な若手が対象で、陸上のサニブラウン・ハキーム(21)=米フロリダ大=、卓球の張本智和(16)=木下グループ=ら5競技10人を「ターゲットアスリート」に認定している。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、海外での強化活動が困難となっている現状を踏まえ、国内での強化活動を対象に含めるなどの救済措置を取る可能性が出てきた。

 東京五輪で活躍が期待される有望な若手アスリートが、難局を乗り越えた後も心強いサポートを受けられることになりそうだ。

 JSCでは2016年度から有望アスリート海外強化支援事業を開始し、合宿など海外における強化活動を支援している。原則として、事前に審査を受ける年度ごとの計画に沿った活動が求められるが、新型コロナウイルス感染拡大で実施が困難となっている現状を踏まえ、担当者は「正式に決めるのは落ち着いてからになるが、長引くようなら、国内での活動も対象とするなど幅広く考えていくことになると思う」と明かした。

 支援するターゲットアスリートは、有望選手ぞろいだ。16年時点で23歳以下が対象で、原則、中長期的に継続して支援が受けられる。24年パリ五輪で金メダルが狙える「10年に1度の逸材」であることなどが認定条件。1期生は陸上のサニブラウンや卓球の張本、平野美宇(19)=日本生命=、柔道の阿部一二三(22)=パーク24=、芳田司(24)=コマツ=ら。翌年に卓球の伊藤美誠(19)=スターツ=らが加わり、夏季種目では5競技10人となっている。

 選手も同事業を生かし、成長につなげてきた。サニブラウンは17年秋に米フロリダ大に進学し、現地での競技面や学習面に活用。張本は中国での合宿のほか、昨夏にポルトガル代表の練習に参加し、課題だった欧州勢への対策に取り組んだ。芳田もイタリアで国際合宿に参加するなど、柔道の幅を広げてきた。

 ただ、最近は予定していた活動の中止の連絡がJSCに相次いでいる。JSCでは新型コロナウイルスの終息を待ち、各選手と強化計画の見直しに入る方針で、別の活動や国内での強化活動への振り替えを認めることも視野に入れている。緊急事態宣言が発令されるなど、これまで通りの練習も難しい状況だが、今は事態の収束が最優先。スポーツに打ち込める状況となった時に、成長を求める若手アスリートの思いを支えていく。

 ◆日本スポーツ振興センター(JSC) 2003年10月設立の独立行政法人で、文科省が所管する。国民の健康増進を趣旨としており、スポーツ振興くじ(toto)の実施や収益を原資とした助成、さらに学校における安全や健康保持の普及などを主要事業とする。国立競技場、国立代々木競技場、国立スポーツ科学センター(JISS)、味の素トレセンなどの運営も担っている。

 ◆有望アスリート海外強化支援事業 スポーツ庁による競技力向上事業の一環で、日本スポーツ振興センターが実施。ターゲットアスリートはナショナルチームや所属チームでの強化活動以外で海外強化活動を必要とする選手を公募し、外部有識者を交えた選定会議で審査する。海外リーグや合宿への参加をコーチやスタッフの派遣も含めて支援を行う。金額は非公表。19年10月には、冬季競技からも22年北京五輪を目指すスノーボード男子の川上蒼斗(あおと、15)、同女子の三木つばき(16)を加えた。

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