試合削減なら基本給以外が大幅減 出場勝利給や出来高など…Jリーガーの年俸解説

ノエビアスタジアム神戸
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J1クラブの活動状況
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 クラブに対して今季の給与減額を申し入れたJ1札幌の選手が6日、決断に至った真意を明かした。新型コロナウイルスの感染拡大で公式戦再開の時期が定まらない状況に、3日に全選手でミーティングを実施。MF宮沢裕樹主将(30)らの「第一はクラブの存続」という声を受け、総額1億円弱に上る一律カットを申し出た。この日、急きょ会見した野々村芳和社長(47)は、改めて全28選手に感謝の意を示した。

 札幌の全選手が年俸の一部を返納する意思を示したが、今回の新型コロナウイルスは、Jリーガーの“懐事情”に大ダメージを与える可能性がある。Jリーグは6月上旬の再開を目指している。しかしさらに延期が長引けば、大会成立条件として定めたJ1~J3のリーグ全体の試合数の75%と、各クラブがリーグ戦の50%以上消化の範囲内で、試合数が削減される可能性はある。そんな事態が起これば、選手たちは基本給以外の収入が大幅減となる。

 まずは試合に出場し、勝利すれば得られる出場勝利給。各クラブで差はあるが、J1は1試合あたり20~100万円程度に設定されている。またタイトルや残留などが絡めば増額されることもある。勝利数が多い上位クラブの選手にとっては、試合数が減れば1000万円以上の減収となる可能性も。さらに個々にインセンティブ(出来高)契約を結んでいる場合は、30試合出場や10ゴールで100万円といった“ボーナス”が設定されているが、試合数が減れば達成は難しい。

 そもそもJリーガーの年俸は、数十億を稼ぐ選手が多数存在するイングランド・プレミアリーグなど海外主要リーグと比較すると断然低い。神戸MFイニエスタの32億5000万円は例外だが、日本人の1億円超えは神戸DF酒井ら、総勢でも10人ほどとみられる(金額は推定)。特にJ3では、月給10万円程度の選手も珍しくない。Jリーガーは引退の平均年齢が約26歳ともいわれる。決して長くないキャリアの貴重な時間を奪われ、さらに金銭面でも打撃を受けるという危機的状況に直面している。

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