準硬の星、元巨人・坂本工宜投手 プロへの返り咲きへ大きな決断

アンダースローに転向した元巨人の坂本工宜投手
アンダースローに転向した元巨人の坂本工宜投手

 昨季限りで巨人から戦力外通告を受けた坂本工宜投手(25)が、アンダースローに取り組んでいる。

 「トライアウトの後から取り組み始めました。11月後半ぐらいです。僕はプロを諦めてない。もう一度プロで勝負する一つの方法だと思い、挑戦しました」。現在はチームに属さず、高校、大学時代を過ごした兵庫でトレーニングを続けている。

 19年に育成選手から支配下選手登録を勝ち取ったが、同年に戦力外通告を受けた。11月12日に行われた12球団合同トライアウトにも参加。打者3人に対し無安打2奪三振としたが、プロからの誘いはなかった。元々のフォームはサイド、スリークウォーターでもなく、上から投げる最速150キロの本格派右腕。プロの世界でもう一度戻るには―。自分の中で考えた。

 「上から投げる投手もたくさんいるなかで、各球団150キロ以上のボールを投げる人はたくさんいる。プロになるためには、今までとは一緒ではいけない。大きく変わるチャンスですし、固定概念、先入観にとらわれることなくやろうと。目標を諦めたくなかった。諦めないために挑戦しようと」

 今まで積み上げてきたものを一度壊さないといけない。0からの挑戦だ。体にフォームを染みこませるために、ネットスローで何度も何度も腕を振った。

 「今までの動きとは全く違うので、体の使い方、メカニックが1から。最初は今まで張った事がない部分が張ったり、上から投げていたのでその概念が抜けなかったりしました。今は頭と体が一致して形が見えてきました」

 目指すはソフトバンク・高橋礼や、通算284勝を挙げた山田久志氏のような速い球を投げるサブマリンだ。

 「この4か月で140前後出ているんです。最近ブルペンに入り始めたので、これからコントロールや変化球の部分を調整していけたらいいと思います」

 実際、12球団で140キロ以上のボールを投げるアンダースローの投手は高橋礼ぐらい。自身の投球スタイルが確立できれば大きな武器になるかもしれない。

 「色々な人から続けてほしいと連絡をいただきました。その気持ちや言葉に応えたい。やっぱり最後まで諦められない。また応援していただけるとうれしいなと思います」

 育成から支配下にはい上がった坂本工。もう一度プロのマウンドに戻るために、挑戦し続ける。

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