プロ野球開幕は5月下旬も…“無期限延期”を訴える意見も

4月1日付スポーツ報知最終版
4月1日付スポーツ報知最終版

 プロ野球は3日に12球団代表者会議を行い、日程の再々編に着手する。新型コロナウイルスの感染拡大で、目標に設定した4月24日の開幕を断念することは確実。5月下旬以降の開幕を目指すとみられ、最優先としてきた公式戦143試合の縮小まで踏み込んで協議する可能性が高い。その場合は交流戦の中止、クライマックスシリーズ(CS)の中止などが候補に挙がる。

 セ・リーグはこの日、代表者会議に向け事前協議を行った。3月31日にはパ・リーグ6球団の社長が「4・24」は困難との意見で一致したが、セも同様で、3日の代表者会議で24日の開幕を断念することは確実。感染が急速に拡大している現状から、プロ野球は5月下旬以降の開幕を目指すとみられ、公式戦143試合の縮小が現実味を帯びてきた。

 3日には専門家を交えた「新型コロナウイルス対策連絡会議」を踏まえ、代表者会議を開く。専門家からも早期開幕に消極的な意見が出ることが確実視される。6月開幕プランもあるが、この日の事前協議では5月開幕で複数の日程案をシミュレーションした。開幕が5月中旬を過ぎれば、レギュラーシーズン143試合の実施は絶望的。セの関係者は「開幕日によって(縮小は)ある」と話した。

 その場合、選択肢として浮上するのが交流戦18試合の中止だ。同一リーグ5球団との25回戦、125試合なら公平性は担保される。当初の日程で交流戦開幕は5月26日。球場の調整は必要だが、交流戦を断念すれば同日以降、6月上旬などの開幕にも対応しやすい。

 CSの中止、縮小案も再燃する可能性がある。五輪の延期で公式戦休止期間中の試合実施が可能となったこともあり、一時は開催の方向に傾いたが、最近の感染拡大で状況が変化。不測の事態が起きた場合に備え、予備日を多めに確保する必要が指摘され、交流戦中止に続く案として考えられる。開幕日によっては、交流戦とCS双方の中止など複合案も視野に入る。

 選手会の同意が必要となるが、日本シリーズ(S)の12月開催の腹案もある。関係者は「開幕日が決まった時、(12月開催を)要請しないと日程が立ちゆかないような開幕日ならお願いすると思う」と説明。想定している11月21日の日本S開幕については、開幕日決定後に選手会に要請する可能性があるとした。

 日本野球機構(NPB)の井原事務局長は、開幕日を再度設定するかを含め、「代表者会議で話し合う」とした。先行きが見通せない中、現状で開幕日を明確にするのは時期尚早で“無期限延期”を訴える意見もある。いずれにしても143試合の縮小に備え、最善策を検討していく必要がある。

 ◆プロ野球界の新型コロナウイルスを巡る経過

 ▽2月25日 巨人が29日と3月1日に主催するヤクルトとのオープン戦を無観客で実施すると発表。

 ▽同26日 臨時の12球団代表者会議でオープン戦の残り全72試合を無観客で実施すると決定。

 ▽3月3日 Jリーグと連携して「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置。第1回会議を開催。

 ▽同9日 第2回会議で開幕延期の助言を受け、臨時の12球団代表者会議で延期を決定。

 ▽同12日 第3回会議後の12球団代表者会議で、開幕を4月10日以降とすることを発表。

 ▽同23日 第4回会議で4月後半の開幕が望ましいとの助言を受け、12球団代表者会議で4月24日の開幕を目指すことを決定。

 ▽同24日 IOC臨時理事会で東京五輪の延期が正式決定。

 ▽同26日 阪神・藤浪晋太郎投手(25)がPCR検査を受け、NPB球団所属選手初の陽性反応。

 ▽同27日 阪神が藤浪に加え、伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)も陽性反応が出たと発表。

 ▽同31日 パ・リーグ6球団がオンライン会議、4月24日の公式戦開幕を断念する意見で一致。

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