沢野大地、1年延期でも40歳五輪出場へ意欲 JOCアスリート委員長としても電話会議

16年リオ五輪の男子棒高跳びに出場した沢野
16年リオ五輪の男子棒高跳びに出場した沢野

 16年リオ五輪陸上男子棒高跳び7位で、日本オリンピック委員会(JOC)アスリート委員長の沢野大地(39)=富士通=が1日、都内でテレビ会議形式のインタビューに応じ、40歳で迎える21年夏の東京五輪出場へ意欲を示した。この日は、国際オリンピック委員会(IOC)が各国アスリート委員会との間で行った電話会議(3月31日深夜)について報告。開幕1年延期についても「早めに日程が決まり、不安は少なからず払拭された」と歓迎した。

 新型コロナ対策のため、テレビ会議形式となった会見。沢野は画面の中で、1年延期となった東京五輪へ「日程が早めに決まり、ゴールが見えたことによって不安も少なからず払拭されたと思う。新たにスタートすることができる」と静かに意欲を燃やした。陸上では大ベテランの領域、40歳10か月で迎える大舞台になる。「もうこうなったら1年延びようが、今自分ができることをとにかく継続すること」と自らに言い聞かせた。

 現在も破られていない5メートル83(05年)の日本記録をもつ沢野は、19年ドーハ世界陸上も日本選手団最年長の39歳で出場。決勝進出こそ逃したが、日頃から指導する江島雅紀(21)=日大=と師弟での世界戦を経験し、「記録よりも記憶に残った。やれるという自信もついた」と思いを新たにした。当初は6月の日本選手権で決まるはずだった五輪代表選考の先行きは未定だが、現行の参加標準(5メートル80)突破は一つの目標。4度目の五輪へ「また計画を持ってトレーニングできる」とうなずいた。

 この日はJOCアスリート委員長の立場で、IOCが各国アスリート委員会と行った電話会議の内容を報告。出場権などについて意見が交わされ「(バッハ)会長からのメッセージは、声明が出されている通り、アスリートとコミュニケーションを取りつつ、大会を成功させるために(協力しよう)、というのが主な内容だった」と明かした。幅広い活動で深みを増す沢野が、円熟の跳躍で沸かせる“不惑の五輪”へ歩み出す。(細野 友司)

 ◆主な五輪年長出場 陸上では、84年ロス大会男子ハンマー投げの室伏重信氏が39歳で出場。長男の広治氏は37歳だった12年ロンドン大会で同種目銅メダルに輝いた。短距離は、08年北京大会の朝原宣治氏が36歳62日で400メートルリレーに出場し銀メダルを獲得。マラソンは男子の石川末広氏が16年リオ大会に36歳10か月で出たのが最年長。全競技では、12年ロンドン大会に71歳で3度目の出場を果たした馬術の法華津寛が最年長。

 ◆沢野 大地(さわの・だいち)1980年9月16日、大阪府生まれ。39歳。千葉・成田高を経て日大進学。五輪は04年アテネ大会で初出場し、08年北京大会も出場。16年リオ大会では7位入賞を果たした。リオ五輪後の17年にJOCアスリート委員長となり、18年にはJOC理事に就任。現在は母校の日大でスポーツ科学部専任講師として教べんを執り、陸上部コーチも務める。183センチ、74キロ。

◆塚原直貴氏のコロナ感染に「残念だし不安」

 〇…沢野アスリート委員長は、新型コロナに感染した同じ富士通所属の塚原直貴氏(34)について「仲間がコロナウイルスに感染したことは残念だし体調が不安。塚原氏が現役選手と一切関わりがなかったことは安心している」と話した。この日は自身が現役選手であることを考慮しテレビ電話形式での会見に出席した。

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