【10代覚醒】クレイアーロン竜波、伸びしろ無限大の中距離界新星…選考先送り代表入り目指す

クレイアーロン竜波
クレイアーロン竜波

 東京五輪は1年延期されて、来年7月23日に開幕することが決まった。現時点で100人以上の日本代表内定選手がいる一方、代表選考会が先送りになった競技も多く、代表入りのチャンスが見えた若手がいる。陸上男子800メートルで19年日本選手権王者のクレイアーロン竜波(たつなみ、18)=相洋AC=は台頭が予想される10代アスリートの一人だ。

 陸上中距離界に現れた新星が、新しくなった国立を熱狂させるかもしれない。男子800メートルのクレイは、19年日本選手権で高校生王者となった。今秋からは米テキサス農工大に進学予定。フロリダ大で力を磨いて100メートル9秒台に突入したサニブラウン・ハキーム(21)のように、陸上大国でもまれて成長する。伸びしろは、無限大だ。

 米国人の父と日本人の母の間に生まれ、神奈川・湘南の海辺で育った。海に由来する「竜波」の名前の通り、小学生時代はライフセービング競技にも挑戦。泳ぎや不安定な砂浜での走りで養った基礎体力と心肺機能が、瞬発力とスタミナの両方を要求される中距離種目での活躍を下支えしている。

 男子800メートルでは、12年ロンドン大会で横田真人が同種目44年ぶりとなる五輪出場で風穴を開けた。16年リオ大会には川元奨(27)=スズキ浜松AC=が出場。ともに予選敗退だったが、世界との距離は着実に詰まりつつある。

 東京五輪参加標準(1分45秒20)はクレイの自己ベストより1秒39速いが、昨冬時点で「切れる感じはある」と口にした。1年延期となった五輪切符は、もはや通過点。出るだけでなく、戦うことが現実目標になる。(細野 友司)

 ◆クレイアーロン竜波(たつなみ)2002年3月25日、神奈川・藤沢市生まれ。18歳。中学1年から本格的に陸上を始め、相洋高(神奈川)に進学。800メートルを主戦場とし、19年日本選手権(福岡)で1分46秒59の自己新記録で初優勝。今秋から、19年ドーハ世陸男子800メートル金メダルのドナバン・ブレージャー(米国)を生み出した、強豪の米テキサス農工大進学を発表した。178センチ、62キロ。

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