Jリーグ、コロナ感染者出て隔離増えればユース動員も…延期・無観客に続く第3の道

16年のJリーグユース選手権で優勝を果たし喜ぶ久保(前列中央)らF東京イレブン
16年のJリーグユース選手権で優勝を果たし喜ぶ久保(前列中央)らF東京イレブン
J1クラブの新型コロナ対策
J1クラブの新型コロナ対策

 Jリーグは各クラブに対し、リーグ戦再開後に選手、スタッフに新型コロナウイルスの感染者が出た場合、ユース(高校生年代)からトップ登録し、ユース中心で試合に臨むことを認める方針を伝えたことが31日、関係者の話で分かった。感染者が出た場合の〈1〉延期〈2〉無観客試合実施、に次ぐ3つ目の選択肢になる。神戸が3月30日にDF酒井高徳(29)が感染したことを発表したばかり。1日に行われる臨時実行委員会でも、クラブ内に感染者が出た場合の措置が協議される見込みだ。

 Jリーグが異例の指針を各クラブに伝えていることが分かった。公式戦再開後に選手、スタッフが新型コロナウイルスに感染した場合、多くの選手が濃厚接触者として隔離される。試合に臨むメンバー編成(ベンチ入り18人)ができなくなることを想定。下部組織からトップチームに選手を引き上げ、アマチュア中心で試合に臨むことを認める考えを示したという。

 これまでもユース年代の選手をトップに上げて起用してきた例はあるが、前提としてプロでも通用する能力を持つ選手、または将来性がある選手をクラブ判断で決めていた。統括団体がプロの質を担保できない起用を認めるのは、極めて珍しい。感染拡大が終息する見通しは薄く、限られた日程の中で公式戦を消化することを考えた時の苦渋の判断と言えるだろう。

 感染拡大の影響を受け、Jリーグはプロスポーツ団体に先駆けて公式戦の中断を決め、その後も中断期間の延期を2度決断した。現在はJ3が25日、J2が5月2日、J1が同9日の再開を目指している。ただ、3月30日には神戸DF酒井がJリーガーで初めて感染が確認され、終息が見えない状況と合わせて、予定通りの再開は難しいとの見方が出てきている。

 これ以上中断が延期されれば、全ての公式戦消化は難しくなる。Jリーグ関係者は「祈る気持ちで(ウイルス感染の)終息を願っている」と明かす。選手、スタッフ、サポーターの健康を守りながら、スポーツの力を発信することを目指すJリーグ。1日には実行委員会で対応策を協議するが、全てを満たす答えを見つけるのは難しい情勢だ。

16年のJリーグユース選手権で優勝を果たし喜ぶ久保(前列中央)らF東京イレブン
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