大坂なおみ、全米オープン歓喜の地が臨時病院に…米コロナの影響深刻

大坂なおみ
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テニス全米オープン会場
テニス全米オープン会場

 新型コロナウイルス感染者が世界最多の16万人を超えた米国では、スポーツ界への影響が大きくなっている。複数の米メディアは30日(日本時間31日)、テニス全米オープンの会場として知られるニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターが臨時病院になると報じた。18年に大坂なおみ(22)=日清食品=が日本人初の4大大会優勝を飾った歓喜の地は一転、人命を救う場所として使われる。

 テニス界最大イベントの会場が臨時病院に変わる。複数の米メディアによると、屋内施設にベッド350床を設置し、さらに患者、医療スタッフや公立学校に通う子供ら向けの食事を1日2万5000食を提供する。全米テニス協会の広報担当は「ニューヨーカーの助けになるために全力を尽くす」と話した。

 ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、現時点でコロナ感染者以外を収容する予定にしているが、必要に応じて対応するという。31日にも作業が始まる。ニューヨーク州は感染者が30日時点で6万6500人で米国内最多。大会議場を病院に転用したほか、海軍の病院船も急増する患者に対応している。

 全米オープンは19年の大会期間中に歴代最多の73万7872人を動員し、賞金総額は史上最高額の約5700万ドル(約61億円)で、まさにテニス界最大の大会。18年女王の大坂は27日に東京五輪延期を受け、SNSで「今私たちがしなければいけないことは、スポーツを救うことではなく、世界中の人々が人種や国籍の壁を超えて、数多くの命を救うのが一番大切なことです。それこそ五輪精神ではないでしょうか」と呼び掛けていた。

 決勝でセリーナ・ウィリアムズ(米国)と激闘を繰り広げた開閉屋根付きのセンターコート、アーサー・アッシュ・スタジアムは4大大会最多2万3771人を収容できる。食事を作る施設もある。病院として多くの人の命を救えれば、大坂の訴える「五輪精神」を体現する場になる。

 テニスは男女ツアーとも6月8日まで中断しており、再開のめどは立っていない。5月24日開幕予定だった全仏オープンは9月に延期を表明し、ウィンブルドン(6月29日開幕)も開催可否を1日にも判断する。全米は8月31日開幕予定で、開催検討などを公表はしていない。広報担当者は「予定通りに開催できること、ニューヨークが再び世界中の人を歓迎できることを願っている」としている。

 ◆ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター ニューヨーク市クイーンズ地区のフラッシング・メドウズ・コロナ・パーク内にあるテニス施設。1978年から全米オープンの会場になり、2006年に米女子の名選手ビリー・ジーン・キングの名を冠している。

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