【神戸】元日本代表・酒井高徳、J初のコロナ感染「大変情けなく思っております」

新型コロナウイルス検査で陽性と判定された神戸・酒井高徳
新型コロナウイルス検査で陽性と判定された神戸・酒井高徳
ここ数日の神戸・酒井の動き
ここ数日の神戸・酒井の動き

 J1神戸は30日、元日本代表DF酒井高徳(29)が新型コロナウイルスのPCR検査を受け、陽性反応が出たと発表した。Jリーグ選手の初の陽性反応で、藤浪晋太郎投手(25)ら3選手の感染が確認されているプロ野球・阪神タイガースに続き、兵庫県のプロスポーツクラブで相次いで感染者が出る事態となった。現在は中断中で5月9日からの再開を目指すJ1リーグの実施にも、暗雲が垂れ込めてきた。

 猛威を振るう新型コロナウイルスは、国内のサッカー界の選手にも及んだ。酒井の感染が判明すると、神戸はすぐに立花陽三社長(49)、三浦淳寛スポーツダイレクター(SD、45)がウェブ会見を行った。酒井は25日まで全体練習に参加し、同日夜に発熱。翌26日から練習を欠席し、その後、味覚や嗅覚を感じないなどの症状を訴えた。28日午後にPCR検査を受け、30日夕に陽性反応の結果が届いた。現在は平熱に戻り体調に問題はないが、味覚などは回復していない状況であることなどを説明した。

 酒井は自身のSNSを通じ、コメントを発表。「自分もプロフェッショナルという精神を掲げ仕事をしていることを自覚し、人数の多い場所に行かない、消毒や手洗いをする等、気をつかって生活をしていました。しかし、このようなことになり、大変情けなく思っております」と自らを責めた。

 酒井は昨夏にドイツ2部のハンブルガーSVから、元スペイン代表MFイニエスタらを擁する神戸に加入した。すぐにチームの中心となり、クラブ史上初タイトルとなる天皇杯制覇に貢献。先月リーグ戦が中断してからは動画配信サイトで感染予防を呼びかけるビデオメッセージにも出演した。今回のコメントでは「今、自分から発信できることは、コロナウイルスは本当にどこに潜んでいるかわからないということ。感染してしまった以上、僕には自分以外の方の感染がないことを本当に心から願うことしかできません」と警鐘を鳴らしつつ、これ以上感染拡大しないことを祈った。

 クラブは発熱した25日以前の2週間にわたり、酒井の行動記録から濃厚接触者をリストアップし、既に保健所にも提出。感染経路は分かっていないが、本人の聞き取り調査では、同じ兵庫県内で感染者が出た阪神タイガース関係者との接触は確認されていない。また、酒井は単身赴任中で、同居していない家族との接触はないもようだ。

 現在、クラブ内に症状を訴えている選手や関係者はおらず、出た場合はすみやかに対処するとした。クラブは来月6日まで11日間のオフ。選手たちはそれぞれ自宅にとどまるなど隔離措置をとっている。練習は7日からの再開を予定していたが、保健所等の判断を仰いで変更する可能性は高い。また、選手に感染者が出たことで、5月9日としているJ1再開への道のりも、より険しいものになった。

 〇…神戸は3月中に複数のJクラブと練習試合を実施。すべて非公開で行われており、相手クラブ名などは明かされなかった。三浦SDは「相手もあることなので、クラブ名は控えさせていただきたい」と説明した。なお、今回の発表の前に、各クラブには酒井が感染したことは事前連絡したという。

 ◆酒井 高徳(さかい・ごうとく)1991年3月14日、米ニューヨーク生まれ。29歳。日本人の父とドイツ人の母の間に生まれ、2歳から新潟・三条市で育つ。新潟ユースを経て2009年にトップ昇格。11年12月にドイツ1部シュツットガルトへ移籍。15年夏に同1部ハンブルガーSVへ加入し、昨年8月に神戸に完全移籍。日本代表としては14年ブラジル大会、18年ロシア大会と2度のW杯と12年ロンドン五輪に出場。国際Aマッチ42試合0得点。176センチ、74キロ。家族は妻と2女。

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