【巨人】守備成長しました岡本選手、基本って大事…守備率セ記録の高木豊さんベタ褒め

ゴロを捕球し、一塁へ送球する三塁手・岡本(連続合成写真)
ゴロを捕球し、一塁へ送球する三塁手・岡本(連続合成写真)

 新型コロナウイルスの影響で先行き不透明なプロ野球ですが、スポーツ報知では高校球児、野球少年たちに新企画をお届けします。数々の実績を残した評論家陣が現役プロ野球選手の「攻守」における極意を伝授します。第1回はダイヤモンド・グラブ賞1度、ベストナインを3度獲得した高木豊氏による守備編。今季から三塁に固定された巨人・岡本の動きを連続写真で解析します。(随時掲載)

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 岡本の守備を初めて見たときの「衝撃」は忘れられない。ルーキーイヤーの2015年春のキャンプ。2軍の紅白戦だった。

 フライを落球…というかグラブにかすりもしなかったから「空振り」と言った方がいいかもしれない。あの時、私はスポーツ報知にこう書いた。

 「守備について、今はあえて言わない。古田も阿部も入団当初はリードについて注文がついた。2人と同じように、まず素質にあふれた打撃を開花させ、周囲を納得させることから始めればいい」―。

 5年が過ぎた今、改めて思う。これだけ堅実な守りを見せる選手は、そういないのではと。打撃以上に進化が見えやすい。

 連続写真の〈3〉を見てほしい。斜(はす)に構え打球の性質を疑いを持って見極めている。何も考えずに正面に入って処理しようとすると、強い打球だと差し込まれてハンドリングがきかない。

 さらに〈5〉から〈6〉。シングルで捕球しているが、無駄に両手で捕りにいかないから、上半身の動きがスムーズだ。自然に体を打球に預け勢いを殺している。

 そして、〈7〉から〈9〉を見てほしい。スローイングをあせりグラブを右手方向に持っていきがちだ(極端に言えば菅野の新フォームのようにグイっと引いてしまうほど…)。しかし、岡本は逆に右手でグラブのボールを持ちにいき、胸の真ん前からきちんと送球の体勢を準備している。

 だからこそ、〈10〉のようにステップに入っても瞬時に軸足である右足にきちんと体重を乗せることができるのだ。捕球からの勢いのまま左足に重心が移っていく人が多い。そうなると上体のみの投げ方となりコントロールが失われることになる。

 「基本に忠実」なことこそが、岡本の非凡さ。昨年は一塁と外野まで守っていたので印象も票も割れたかもしれない。今季は三塁専念。ゴールデン・グラブは視野に入っている。(スポーツ報知評論家)

  • 現役時代、華麗なフィールディングを見せる高木豊氏
  • 現役時代、華麗なフィールディングを見せる高木豊氏

 ◆高木豊氏の守備力 現役時代は大洋(現DeNA)で屋鋪要、加藤博一とともに俊足巧打の「スーパーカートリオ」として名をはせたが、守備力も抜群だった。ルーキーイヤーの81年から三塁、外野、二塁、遊撃と様々なポジションを経験。特に二塁手としての活躍が顕著だった。83年にダイヤモンド・グラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)を獲得すると、87年には守備率9割9分7厘でセ・リーグ記録を樹立。この記録は現在も破られていない。90、91年にはベストナイン(85年は遊撃で受賞)に選ばれている。

ゴロを捕球し、一塁へ送球する三塁手・岡本(連続合成写真)
現役時代、華麗なフィールディングを見せる高木豊氏
ノックで三塁線の打球に飛びつく岡本
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