ヤマハのルーキー大本拓海「愛」で都市対抗Vに照準

笑顔で返球するヤマハ・大本
笑顔で返球するヤマハ・大本
打力も光る大本
打力も光る大本

 社会人野球・ヤマハの注目ルーキーが大本拓海捕手(22)だ。掛川西高から立命館大を経て今春入社。同大では東克樹(24)、坂本裕哉(22)の両DeNA投手とバッテリーを組んでいた期待の星は、都市対抗優勝を目標に掲げる。

 最大の武器はあふれる“ヤマハ愛”かもしれない。掛川市出身。原谷野球少年団でプレーしていた小学生の時から何度もヤマハの野球教室に参加し、紫のユニホームに憧れを強くしていったという。「地元の強いチームで魅力的だった」。大学進学後も、許可をもらって4度練習参加した。「雰囲気も良くて、恵まれた環境だと思います」と笑顔を見せた。

 プロ入りした2人の投手の女房役を務め、自身も進化した。2年先輩の東とは、左腕が最終学年だった17年に本格的に組んだ。「最初はサインが合わなくて大変だった」。緩急や内角の使い方、打者の反応の見方。教わることは山ほどあった。「東さんにずっと引っ張ってもらって、配球が分かってきた。練習試合も含めて、組んだ試合で黒星が付いたことは一度もありません」と胸を張る。

 一方、同級生の坂本とは二人で対話を重ねて“正解”を探した。「失敗の方が多かったかもしれない。悩んで、少しずつ形になった」。19年春の関西学生リーグでは8試合で64回を投げ自責6。防御率0・84と驚異的な数字をマーク。バッテリーでベストナインを受賞した。現在もこまめに連絡を取っており「プロに入ってからさらに伸びたと聞いている。自分も負けてられない」と腕をぶす。

 18年秋にはリーグ3位の打率3割5分5厘を記録するなど、打力もピカイチ。「捕手だから打撃はいらない、では自分の存在価値がない。そこはブレずに求めたい」と長打を狙うスタイルは変えるつもりはない。すでに練習では全投手の球を受けて特徴も把握しており、オープン戦でアピールを続けている。「チームとしては都市対抗優勝。1年目ですけど、戦力になって貢献したい」と90年以来、30年ぶりの覇権奪回へ照準を定めた。(武藤 瑞基)

 〇…野球部の活動にすでに参加している大本だが、4月以降はいよいよ社会人として仕事もスタートする。「初めての経験なのでドキドキしてます」。配属先は未定。もちろん、プレー同様に手を抜くつもりは一切ない。「仕事をしながら野球をすることに理解をいただいている。感謝の気持ちを忘れないでやろうと思います」とうなずいた。

 ◆大本・拓海(おおもと・たくみ)1997年6月18日、掛川市生まれ。22歳。原谷野球少年団、浜松ボーイズ、掛川西高、立命館大を経てヤマハ入社。178センチ、88キロ。右投左打。家族は両親と弟。

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