プロレスリング・ノア、無観客試合の後楽園ホールでレスラーたちが感じた覚悟と戸惑い…3・29GHC4大選手権全成績

藤田和之(左)にチョップを叩き込む潮崎豪
藤田和之(左)にチョップを叩き込む潮崎豪

プロレスリング・ノア「NOAH the CHRONICLE vol.2」(29日・後楽園ホール)=無観客

 プロレスリング・ノアは新型コロナウイルス感染症の拡大防止で東京都がイベント自粛を要請したことを受け29日、後楽園ホール大会を無観客試合で開催した。

 GHCヘビー級選手権などGHC4大選手権が行われた今大会。4大選手権は当初、3月8日の横浜文化体育館大会で開催する予定だったが、大会が中止となり後楽園での開催が決定したが、東京都の小池百合子知事のイベント開催自粛要請を受け無観客で行うことになった。

 試合は「FIGHTING TV サムライ」と動画チャンネル「DDT UNIVERSE」で生中継した。会場は、リングサイドのパイプ椅子の客席を撤去し放送席、記者席を南側リングサイドに用意した。場内のスクリーンは、通常の興行と同じように設置され、試合前には選手の紹介VTRを流し、入場時には各選手のテーマソング、試合後には勝者のテーマ曲を鳴らすなど演出は普段と変わらない態勢で実施した。

 午前11時半の試合開始時には、まず丸藤正道副社長がリングに上がり「画面越しに熱い闘いを伝わるよういつも以上に素晴らしい試合をすると思いますので、みなさん是非とも画面越しに熱い熱い応援よろしくお願いします」と視聴者へ挨拶した。第2試合終了後には前GHCヘビー級王者の清宮海斗が登場し、新型コロナウイルスの世界的流行に「先は見えなくて怖いと思います。だけど、こういう時だからこそオレたちプロレスラーが力になれると思っています。みなさんが少しでも怖いなぁ、不安だなぁと思うときには俺たちのことを思い出してください。いろんなところで必ず俺たちとみなさんはつながっています。みなさんと一緒に乗り越えていきましょう」とメッセージを送った。

 第3試合のGHCジュニアヘビー級選手権の前には反体制ユニット「金剛」の拳王、マサ北宮、稲村愛輝がリングに上がり、拳王が「誰もいない後楽園ホールだとオレは少し残念だ。てめぇらクソ野郎共のありがたさ、大切さを再び実感することができた。オレたちは、てめぇらのことが本当に大切なんだよ。また、会場で応援できる時が来るまで楽しみに待っていてくれ。そしたら俺たちは命をかけて闘うからな」と呼びかけていた。

 一方で異例の無観客試合に、闘った選手たちは様々な反応を示した。メインイベントで藤田和之を破り初防衛に成功したGHCヘビー級王者の潮崎豪は無観客試合に「しょうがないけど、こうやって試合ができただけでも良かったとするべきだし」とした上で「ただ、やっぱり見に来てくれるお客さんがいないと、みんなでノアでね、今日はそれを痛感しました。苦しい厳しい、でもそれを乗り越えていかなくちゃいけない。それは一人じゃできないことだから、みんながいるから。それが無観衆の試合で気づくことができて良かった」と明かした。

 さらに「違和感だらけの試合でした。それはオレだけじゃない、今日試合をやったみんな、試合が見れない人たちみんなが感じたことだと思う。この態勢がいつまで続くか分からないけどこの状況を打破してみんなの前で試合がしたい。みんながいてのノアだと思いました」と話していた。

 また、V4を達成したGHCナショナル王者の杉浦貴は「やっていると、試合の集中しているんであまり気にならないかな。ノアのファン、みんなどっかで見てくれていると感じるんで、見られているという意識はすごい感じました」と振り返った。第1試合のGHCジュニアタッグ選手権でHAYATAと組んで王座を奪取したYO―HEYは視聴者へ「オレらがチャンピオンになったことで少しでも元気が出てもらったら」と願っていた。

 

 3・29後楽園大会の全成績は以下の通り。

 ▼GHCヘビー級選手権60分1本勝負

〇王者・潮崎豪(57分47秒、豪腕ラリアット→体固め)挑戦者・藤田和之●

 ▼GHCジュニアヘビー級選手権60分1本勝負

〇王者・小川良成(26分39秒、フットスタンプを切り返し→エビ固め)挑戦者・原田大輔●

 

 ▼GHCナショナル選手権60分1本勝負

〇王者・杉浦貴(14分35秒、アンクルホールド)挑戦者・田中稔●

 

 ▼GHCジュニアタッグ選手権60分1本勝負

挑戦者組・〇HAYATA、YO―HEY(22分34秒、ヘデック→片エビ固め)王者組・鈴木鼓太郎、小峠篤司●

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