【横浜C】再開への希望が詰まった無観客 中村俊輔「良かった」…担当記者が見た

ビデオ通話で試合後の取材対応をした横浜C・中村
ビデオ通話で試合後の取材対応をした横浜C・中村

◆練習試合 名古屋1―0横浜C=45分×2本=(28日、豊田スタジアム)

 後半14分までトップ下で躍動したMF中村俊輔(41)はDAZN(ダ・ゾーン)中継された試合後、「難しい状況ですけど、こういう形でプレーできて(ファンに)見てもらえて良かった」。コロナ対策でビデオ通話での取材対応となったが、充実した表情は見て取れた。

 6年前。浦和の一部サポーターが差別的な横断幕を掲げた制裁で、14年3月23日・清水戦はJ史上初の無観客試合で開催された。声援や笑顔が消えたスタジアムは異様だった。取材した当時、清水のゴトビ監督は「魂が欠けた」と表現し、FW大前は「もうやりたくない。無観客の経験値が上がっても仕方ない」と嘆いた。

 公式戦と練習試合の違いはあるが、この日は生中継されたことで「本番同様の雰囲気」と下平監督。選手の掛け声に衝突音、監督の指示、審判の笛が響き渡る静寂は6年前と同じだったが、この日のピッチを覆ったのは「虚無感」ではなく、再開を待ちわびる「期待感」。中村は「感謝の気持ちを持って、チームも選手も前を向けた」とファンとの一体感を強調した。予断を許さない状況で、再び延期になる可能性もある。それでも再開への“蹴音”を届けられた「希望」の無観客試合だった。(田中 雄己)

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