【王手報知】伝説の写真…谷合廣紀三段の師匠・中座真七段はミラクル昇段

昇段決定直後の中座真三段(週刊将棋1996年3月13日号掲載=提供・マイナビ出版)
昇段決定直後の中座真三段(週刊将棋1996年3月13日号掲載=提供・マイナビ出版)

 将棋の棋士養成機関「奨励会」第66回三段リーグ最終節が7日に行われ、服部慎一郎三段(20)と谷合廣紀三段(26)が通算成績14勝4敗で1・2位となり、4月1日付で四段に昇段する。

 自らの昇段を伝え聞いた青年は床にうずくまり、顔を覆って動けなくなった。

 三段リーグの過酷さを物語る一枚として将棋界の語り草になっている写真の被写体は谷合の師匠・中座真七段(50)である。1996年3月7日、年齢制限を迎えたリーグの最終局で敗れながら、ライバルたちが総倒れして奇跡的な昇段を果たした直後の瞬間を捉えた写真は当時、専門紙「週刊将棋」に掲載された。

 「写真のことは今でも皆さんに言われます。子供から『お父さん、泣いてるの?』って言われて『座り込んじゃっただけだから』って否定したり(笑い)。みっともない姿だなあ、と思いますけど、人生にあれほどのアップダウンはありませんよね」

 今期、弟子も自らと同じように年齢制限の最終期を迎えた。1勝3敗スタートになった時、中座はメールで「君が上がれないわけない」とエールを送った。「自分の時に感じた孤独感を思い出したりしていました。でも、本当に心から思えたんです。谷合に上がれないわけないって」

 弟子にとっては大きな力になった。「中座先生に言っていただいて、自信を持とうと思えた。よかったです。中座先生と同じように上がることができて」

 ◆中座 真(ちゅうざ・まこと)1970年2月3日、北海道稚内市生まれ。50歳。81年、奨励会入会。96年、四段昇段。横歩取り△8五飛戦法を創案し、98年に升田幸三賞受賞。

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