全12球団いったん活動停止…4・24開幕白紙検討を

球団施設を消毒する作業員ら
球団施設を消毒する作業員ら

 阪神・藤浪晋太郎投手(25)が26日、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を受け、陽性反応が出たことが分かった。NPB球団が選手のPCR検査受診を公表したのは初で、陽性反応の判明も初めて。藤浪は数日前から嗅覚の異常を訴え、兵庫県内の病院で複数回受診。海外では味覚、嗅覚障害が感染症状として伝えられており、医師の判断で同検査を受けた。藤浪と食事を共にしたチームメートも味覚の不全を訴えたため、兵庫・鳴尾浜で予定されていた2軍の練習試合は急きょ中止に。球団は4月1日までの活動休止を決め、球団事務所、クラブハウスが閉鎖される非常事態となった。

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 ついにプロ野球でも、選手の感染が判明した。阪神は最低1週間、チーム活動を休止。だが、これは1球団だけではなく、球界全体の危機だ。12球団すべて、いったんチームを停止した方がいい。

 世界の現実を直視すると、今はスポーツどころではない。NPBは4月24日の開幕を目指すという方針を即座に白紙に戻すことを検討すべきではないか。MLBは選手会と話し合い、3月12日(日本時間13日)の時点でキャンプを打ち切った。チームは解散し、選手は家族らのもとに戻った。いまだに新たな開幕目標は明示されていないが、未練のない素早い判断は正しかったと思える。

 日本はアメリカと感染拡大のスピードが違っていたとはいえ、開幕延期を2度判断し、25日まで練習試合を続けてきた。NPBを含む球団側には経営者としての立場もあるだろう。収益が減れば、年俸にも影響があるかもしれない。しかし、お金以前の問題。遠征に出る選手を心配していた家族も多いはず。選手会は選手の本音を確認し、不安の声が強いなら「家族を安心させるため、一緒に過ごさせてください」と声を上げた方がいい。

 人類が経験したことのない緊急事態。選手だけでなく、その家族、ファンが安心できるまで、開幕日の再設定を急がず、我慢して待つしかない。(大阪編集センターデスク・島尾 浩一郎)

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