マスオさん、ジャムおじさん天国へ…声優・増岡弘さん83歳で死去

増岡弘さん
増岡弘さん

 フジテレビ系「サザエさん」(日曜・後6時半)のマスオさん役などで知られる声優の増岡弘さんが21日午前2時53分に直腸がんで亡くなった。83歳だった。26日、所属する東京俳優生活協同組合(俳協)が発表した。故人の遺志で、すでに家族葬を済ませ、お別れ会は行わないという。1月25日放送の「有吉くんの正直さんぽ」のナレーターが最後の仕事だった。

 ちょっととぼけた味わいのある声で数多くの役を演じた人気声優が静かに天国へと旅立った。所属する俳協によると、増岡さんは1月末から体調を崩し、入退院を繰り返していたが、3月21日に息を引き取った。直腸がんだった。関係者は「(最期は)おだやかだったと聞いています」。安らかな寝顔だった。

 増岡さんの代表作とも言えるマスオさんは1978年6月から2代目として、41年間担当。高齢を理由に2019年8月18日放送で卒業した。同時に「それいけ!アンパンマン」(金曜・前10時55分)のジャムおじさんも同年8月9日放送で卒業。山寺宏一(58)に道を譲っていた。

 仕事をセーブする一方で、現場への愛着は強かった。「アンパンマン」のプロデューサー・高橋雄一氏は「番組ご卒業後にも、スタジオに顔を出していただき、その際にお元気な姿を拝見していただけに、驚いております」と優しい笑顔を思い出して故人をしのんだ。「サザエさん」では番組スタッフ一同で「(マスオさんは)いつも穏やかで優しく、ユーモアにあふれた増岡さんの人柄そのものでした」とコメントを寄せた。

 ナレーションを務めた1月25日放送のフジテレビ系「有吉くんの正直さんぽ」(土曜・正午)が最後の仕事となった。関係者によると、同月23日の収録でスタジオを訪れた際には体調が悪く、苦しげな表情を見せていたが、いざマイクを前にすると、しっかりと背筋を伸ばし、張りのある声を吹き込んだという。いつもと変わらぬ愛情がある柔らかい声で有吉の毒舌をたしなめていた。最後まで「これぞプロ!」とスタッフが驚嘆する仕事ぶりだった。

 ◆増岡 弘(ますおか・ひろし)1936年8月7日、埼玉県生まれ。劇団を経て声優デビュー。78年から41年間にわたり、アニメ「サザエさん」のフグ田マスオ役を演じた。18年に第12回声優アワード「功労賞」を受賞。声優としての主な代表作は「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさん、「ドラゴンボールZ」の亀仙人など。

田中秀幸(声優、現マスオ役)「増岡さんとは昔からたくさんの番組でご一緒させていただきました。優しい笑顔、楽しいお話、穏やかなお人柄。全部ずっと覚えています。どうぞ安らかにお眠り下さい」

かないみか(声優、メロンパンナ役)「大好きな師匠。いつも優しくて休憩時間のおしゃべりが楽しくて。ずっとずっと大好き」(ツイッターから)

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