スペインを襲ったコロナ禍「医療崩壊」赤裸々…現役看護師「私自身が陽性かもしれない」「検査してもらえなかった」

マドリード市内の病院で、防護服に身を包んだ救急隊員(ロイター)
マドリード市内の病院で、防護服に身を包んだ救急隊員(ロイター)

 長年取材しているRマドリードがクラブ全体で活動を休止中。不要不急の外出が禁止されている中、バルコニー越しに、近所に住む40代女性看護師と話した。

 「病院はひどいもんよ。ベッドや人だけでなく、すべてのものが不足している。防護服を着回さなければならない。断れないから患者は増えるばかり。まるで死にに来ているみたい」とショッキングな言葉が次々に飛び出してきた。

 「明日も勤務が入っているけど行きたくないわ。私自身が陽性かもしれない。今月のはじめから咳が出るし、喉は突き刺すような痛みがあった。熱や下痢もあったけれど、検査してもらえなかった。だいぶ良くはなってきたけれど、私が誰かにうつすんじゃないかってビクビクしている。政府はあと2~3週間が山場だって言うけれど、現場では来年まで収まらないって話もある。このままじゃ本当にそうなるかもしれない」

 毎日夜8時に住民はバルコニーや窓から医療従事者への感謝を込めた拍手を行っている。これがご近所の生存確認にもなっている。スペイン保健省は26日、新型コロナウイルスでの累計死者数が、前日から655人増加し、4000人の大台を突破したと発表した。マドリードの国際展示場IFEMAが、簡易ベッドを急きょ並べた“野戦病院”となった。これで彼女の病院も少しは状況が良くなればいいが。(スペイン・岡野誠子通信員)

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