東京は新型コロナ爆発的急増の「重大局面」小池都知事が週末の外出自粛要請

東京都の小池百合子知事(ロイター)
東京都の小池百合子知事(ロイター)

 東京都の小池百合子知事(67)が25日夜、都庁で緊急会見を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、都民に対して週末(28、29日)の不要不急の外出を控えるよう要請した。都ではこの日、過去最多となる41人の新規感染者を確認。「何か得体(えたい)が知れない感覚を抱いた」と危機感を訴えた小池氏は、現在の状態を「感染爆発の重大局面」と捉え、今後ロックダウン(都市封鎖)に至らないようにするための協力を都民に呼び掛けた。

 東京五輪・パラリンピックの1年延期が決まった翌日、都が緊張に包まれた。予定より10分ほど遅れ、会見場に入って来た小池氏が発したのは、事実上の「緊急事態宣言」だった。

 小池氏が会見で都民に向けて要請したことは〈1〉週末は不要不急の外出を避ける〈2〉平日はできるだけ自宅で仕事をし、夜間の外出は控える〈3〉海外帰国者は14日間、外出を自粛する―の主に3つ。現在の都の状況を「『感染爆発の重大局面』と捉えてほしい」と呼び掛け「この難局を都民の皆さんの協力を得て、乗り越えていきたいと思う」と話した。

 厳しい判断を下した大きな理由は、感染者の急増にあった。都ではこの日、新たに41人の感染を確認。都内で1日に確認された感染者数としては、これまで最多だった24日の17人の2倍以上で、合計は212人となった。うち11人は既に感染者が判明していた台東区の永寿総合病院の関係者だった。院内感染の可能性もある。また、海外渡航歴がある人は5人。感染経路が不明な患者も10人以上いた。

 41人という数字を知った時の感想を聞かれた小池氏は「大きな数字である、と。(1日の感染者が)1桁台だった時と比べると、何か得体が知れないという感覚を抱いたところであります」と目を見開いた。これまでとは違うステージに入りつつあり、オーバーシュート(爆発的患者急増)にもつながる危険性を感じているようだった。

 また、長引く自粛ムードの中で、「コロナ慣れ」ともいえる雰囲気が、感染拡大を生みかねないとの懸念もあったとみられる。20~22日の3連休中は、上野公園など花見の名所や渋谷・新宿などの繁華街には多くの人出が戻っていたことから「気の緩みが生まれているのではないか」と不安視する都幹部もいた。これに呼応するかのように、小池氏は23日の会見でロックダウンという言葉を持ち出したが、今回は週末の外出自粛など身近に感じられる要請を出すことで、危機感を表明した形だ。

 今後、さらに感染者が増えるなど、事態が悪化した場合には更なる措置を取る必要があり、最終的にはロックダウンにつながる可能性もある。小池氏は「日々刻々と状況は変わっているが、残念ながらいい方向ではなく厳しい。一人一人の行動が社会に影響を与えます。だからこそ、認識を共有したい」と述べ、都民それぞれが意識を高めることが重要とした。

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