【角界新時代背負う】(下)新大関・朝乃山、突き押し貴景勝と綱取りレース

朝乃山と貴景勝の比較表
朝乃山と貴景勝の比較表

 貴景勝と朝乃山。世代交代の筆頭を担う突き押しと四つ相撲の代表格が、大関として肩を並べる。対戦成績はこれまで朝乃山の4勝3敗。春場所では、朝乃山が千秋楽で現役大関・貴景勝を倒し、昇進を射止めた。

 188センチの体格を生かし、胸で当たって右差し左上手の朝乃山。昨年夏場所で初賜杯を抱くと、同九州場所の新三役から一気に大関まで駆け上がった。組ませないのは貴景勝。175センチながら、低い立ち合いと前進する相手を利用しはね返すもろ手突きで、まわしに触ることすら許さない。

 高卒の貴景勝は、元中学横綱で高校3年時は世界ジュニア王者。朝乃山は大卒で、国内の主要大会での個人タイトルはない。入門も貴景勝が1年半先。“先輩”大関について、朝乃山は「考え方も、話し方も大人。見習うところがたくさんある」と話す。その朝乃山を「スケールが大きい」と言う貴景勝は「世間では強い人はガップリ組んで四つというイメージがある。自分は押ししかないけど突き押しで横綱というのは小さい頃からの夢だから」。互いに高め合う存在だ。

 両大関が目指す最後の番付、横綱。綱取りには、2場所連続優勝か、それに準じる成績が必要だ。貴景勝は「次の番付を目指すためには優勝しかない」と常々口にする。朝乃山も、場所後の会見で「横綱に勝てるようにならないと上の番付は目指せない」と語った。いまだ君臨する白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)の両横綱。2017年初場所以降、大関の優勝はない。次世代を引っ張る突き押しと四つのデッドヒートが、土俵を更に熱くする。(大谷 翔太)=終わり=

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