東京五輪・パラリンピックが2021年に開催延期…会場の多くは「調整が可能」も課題山積

五輪会場の1年後の状況
五輪会場の1年後の状況

 東京五輪・パラリンピックが2021年に開催延期されることが決定したことを受け、競技が行われる予定だった各会場には戸惑いが広がっている。セーリング会場となっている神奈川県藤沢市の江の島ヨットハーバーは来夏の開催となった場合、競技会場そのものは空いているものの、通常係留されているヨットを移動させるなどの“大作業”が再び生じる可能性があり、関係者は頭を悩ませる。また、国立代々木競技場などすでに別の予定が入っている会場もあり、調整は困難を極めることとなりそうだ。

 史上初めてとなる五輪延期。開催の時期は「来夏までをメド」とだけ発表され詳細が決まっていないのに加えて、大会組織委員会から正式に延期の決定が伝えられていない関係者も多数おり、各会場はもどかしさを感じている。スポーツ報知の調べでは、来夏に開催された場合の会場確保について、多くは「調整が可能」としたが、その場合でも課題は山積しているようだ。

 年間100以上の大会が開催されている江の島ヨットハーバーは、神奈川県セーリング課によると「会場に関しては、問題なく使用できるのではないかと思います」。ただ、それ以上に周辺の環境を再度整えることに大変な作業が伴うという。

 県内有数のヨットハーバーである同所には、通常700艇のヨットが係留されているが、現在は五輪に向けその9割が別の港に“避難”。残り1割も、開催までには移動する予定だった。

 「会場よりも、現在移動中のヨットを今後どうするかの方が問題だと思います。いったん戻せば、再び来年に同じことをしないといけない。だからといって、ずっと別の場所に係留しておけるのか…と」

 移動に伴う費用や係留先の艇置料などは都が負担するため県側の懐は痛まないものの、セーリング課では今後の対応に苦慮している。

 一方、すでに「先約」がある会場も。ハンドボールが行われる国立代々木競技場は、今年4月1日から11月30日まで組織委に貸与を予定していた。その後は既に予約を受け付けており、来年も同時期に貸与するとなれば、すでに利用申し込みを済ませている主催者との協議が必要になるという。

 また、バスケット会場のさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)は、予約申し込みが1年前からのため制度的には空いているが、関係者は「問い合わせを受けて、すでに(五輪以外の)来夏の調整を始めています」。それだけに、同時期の利用は「なかなか難しいところがあると思います」と話した。

 新型コロナ感染拡大の影響で延期となったライブなども会場を探しており、調整には時間がかかりそうだ。

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