松田丈志さん、先行き不透明 超タフな五輪…歴代メダリストに聞く五輪延期

ロンドン五輪男子200メートルバタフライ予選での松田丈志さん
ロンドン五輪男子200メートルバタフライ予選での松田丈志さん

◆競泳・松田丈志さん(2012年ロンドン男子400メートルメドレーリレー銀メダル、08年北京、12年男子200メートルバタフライ銅メダル、16年リオ男子800メートルリレー銅メダル)

 東京五輪の1年程度の延期が24日に決まった。開幕まで4か月を迎えたこの時期の急展開。競泳の松田丈志さんが、延期による影響や選手の思いを代弁した。

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 延期時期として発表された「1年後の夏までに実施」は妥当なラインだろう。選手のことを考えると、この夏に向けて調整してきているので、延期時期としては新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた前提で、できるだけ早い方がいいし、いま考えられるベストな判断がなされたと思う。

 これが2年後の延期だったら、まったく別物の五輪になってしまっていた。選手の心情を察すれば、2年後という議論を簡単にはしてほしくなかったし、東京五輪を競技人生のゴールにするベテラン選手は、2年先となれば心身ともに持たなかったはずだ。もう無理とあきらめる選手も出てきたと思う。

 延期になった五輪に向かう日本の競泳選手としては、4年計画で言えば7割程度の状態に戻ったところからのリスタートになるだろう。五輪まで1年延びたことで、おそらく日本は「五輪4か月前」の来年4月に改めて代表選考会を実施すると思う。すでに内定している瀬戸選手も1年後なら権利を与えたままでいけるだろう。

 選手目線から言えば、五輪こそ最高の大会だ。延期が決定し、いつの時期に東京五輪が開催されたにしても、先行きが不透明な中で開催されたという前代未聞の非常にタフな五輪になることは間違いない。裏を返せば、この状況で勝ち切った人は本当にすごいと思う。五輪はその時、その一瞬に、一番強い人を決める大会だ。予測不能な状況の五輪の中でも、自分の力を出し切り勝った者が真のアスリートになると思う。

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