平野早矢香さん、勢力図大きくは変わらない…歴代メダリストに聞く五輪延期

平野早矢香さん
平野早矢香さん

◆卓球・平野早矢香さん(2012年ロンドン女子団体銀メダル)

 東京五輪の1年程度の延期が24日に決まった。開幕まで4か月を迎えたこの時期の急展開。卓球の平野早矢香さんが、延期による影響や選手の思いを代弁した。

 * * *

 私がもし選手の立場であれば、世界の現状も見た時に1年程度の延期というのは理想的な形だったと思います。年内なら選手の負担は少ないですが、卓球も海外では選考会が止まってしまっています。ドイツの選手に話を聞いたところ、施設が閉鎖されていて、自宅に卓球台がある選手や特定の場所じゃないと練習ができないという状況になっているそうです。自分の健康や練習が確保できない中で試合をやるのは酷です。

 2年後であったなら、選手の力関係が変化する可能性があります。では選考をどうするかという話になった時に、私は選考レースが五輪本番以上に苦しかったと感じていました。卓球は1年間をかけて選考レースをやります。やり直しとなれば、もう一度勝ち取れるのかという不安や恐怖と闘わなければいけないし、そこに同じエネルギーを向けられるのか。選手にとっては正直、耐えがたいことです。

 もちろん、年齢によっても感じ方は違うはずです。次の五輪も狙えるぐらいの選手は1年で極端に体力が落ちることはないと思いますが、気になるのは年齢的にピークが迫っているベテランの選手たち。私の現役時代で言えば29歳、30歳、31歳と1年ごとに体が大きく変化したと感じました。疲れ方が違ったり、故障が増えるとなった時にベストパフォーマンスができるのかと不安も覚えると思いますが、1年後であれば、海外も含めた勢力図は多少の前後はあってもそう大きくは変わらないと思います。

 卓球はオフシーズンがなく、年間でかなりの試合数をこなしますが、今は大会が全くない状況です。こんなに時間が空くことは初めてだと思いますが、長期の強化合宿をできたり、ラバーやラケット、打ち方など卓球を変えるチャンスだととらえている選手もいるかもしれません。難しい状況ですが、五輪で金メダルを狙おうという選手たちですから、間違いなくそういう切り替えをして取り組んでいくと期待しています。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請