競泳日本選手権の“強行開催”に「命の危険」 代表経験選手から中止求める声続々

松本弥生
松本弥生

 日本水連は25日、都内で臨時の常務理事会を開き、東京五輪選考会として行う予定だった競泳の日本選手権(2~7日、東京アクアティクスセンター)を当初の計画通り選考会として実施すると発表した。しかし、五輪代表経験のある選手らからはSNSで厳しい批判や中止を求める声が続々と上がった。

 ロンドン、リオ五輪代表の松本弥生はツイッターで「この状況で本気で言ってるのですか?????」とつぶやき、「選手は、オリンピックの代表権がかかっているので簡単に中止して欲しいとは言えないんです。だから、主催側からの延期、中止の言葉を待っていました。本当に命の危険を晒してまで、今、代表を決める必要があるのでしょうか。不安を抱えたままで記録が出るのでしょうか。もう一度考えていただきたいです」と続けた。大会の再考を求めたが、この訴えに選手たちも次々と同調した。

 昨年のパンパシフィック選手権女子200メートルバタフライ銀の持田早智も「本当にやるんですか?

わたしの周りにはコロナに感染した場合重症化する可能性の高い人がいます。自分も健康ではありますが例外ではありません。1000人以上が集まる会場で爆発的に拡大したらどうするのか?いまスポーツとか言ってる場合なのか?トップ選手からの声とは誰の何人の声なんだろう」と、手厳しく指摘した。

 また、元オリンピアンで、水連のアスリート委員長を務める萩原智子氏からも「あくまでも個人的な意見として。正直、この決定に驚いています」と、つづった。

 東京五輪は最大1年程度の延期となることが24日、正式に決まっているが、今大会を五輪選考会として行う。坂元要専務理事は「選手、指導者から強い要望があった」と説明した。

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、日本選手権は当初4月1~8日の日程で行われる予定だったが、2~7日に短縮。東京五輪会場のために新設された約1万5000人収容の同会場で行われる初めての有料試合となるはずだった。大会強行を発表後に、小池都知事から週末の不要不急の外出を自粛するように要請があった。批判の声はさらに広がる可能性がある。

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