急転!聖火リレー中止…森喜朗会長「準備をしてくれた関係者の方に申し訳ない」

20日、日本に到着し聖火皿に聖火をともす(右から)野村忠宏さん、吉田沙保里さん
20日、日本に到着し聖火皿に聖火をともす(右から)野村忠宏さん、吉田沙保里さん

 聖火リレーが始まる2日前、寂しすぎるスタートは回避することになった。バッハ会長と安倍首相の会談で、東京五輪の1年程度の延期が決まったことで、聖火リレーも26日からのスタートを取りやめることが決定。五輪組織委の森喜朗会長は「準備をしてくれた関係者の方に申し訳ない。延期日程に合わせた新たな日程を定め、多くの皆さんが集った盛大なグランドスタートをできるよう準備を進めたいと思います」と頭を下げた。

 急転直下の決定だった。22日にIOC側との会談を行った武藤俊彦事務総長は「新しいあり方を検討している」と聖火がともったランタンを載せた車で予定ルートを走行する「聖火ビジット」として行う方針を決定。五輪延期が決まった時点で同形態でのリレーは打ち切ることも含め、24日までに走行を予定していたランナーら関係者に通知していた。だが、直後の延期決定で新たなプランも撤回。武藤事務総長は「(延期となれば)聖火リレーも延期されるのが当然」と語った。

 五輪開催を全国、そして世界に伝える聖火リレーは今回、日本全国47都道府県859市区町村を121日間で設定されていた。日程は五輪開催に合わせて決まる見込みだが、武藤総長は「基本的なフレームは変えるつもりはない。今のランナーの方々に優先的にリレーができるようにしたい」と大枠は変えず、今回走れなかった走行予定者にも配慮された形となる見込みだ。

 また現在「復興の火」として東北を巡回している聖火は、安倍首相の意向で福島県内にとどめ置かれる予定。森会長は「困難なときに希望の道しるべとなるために、日本にとどまる。福島の内堀(雅雄)知事も喜んでおられました」と明かした。平和とスポーツの祭典を告げる聖火は、多くの人に温かく迎えられるタイミングで再び走り出すことになる。(遠藤 洋之)

 ◆聖火リレーを巡る動き

 ▼3月12日 ギリシャ・オリンピアで採火式。無観客で行われる。

 ▼13日 同スパルタで人気俳優が走行しようとした際、ファンが殺到。19日までの同国内リレーが中止に。

 ▼17日 日本国内リレーでの式典無観客化など当面の規模縮小発表。

 ▼19日 アテネで聖火引き継ぎ式。欧州の入国制限で森会長らが参加できず、現地在住でアトランタ五輪競泳代表の井本直歩子さんが聖火を受け取る。

 ▼20日 風速20メートルを超える暴風の中、宮城・東松島市の航空自衛隊松島基地に聖火が到着。

 ▼21日 仙台で行われた「復興の火」で5万人を超える観覧希望者が殺到。途中から立ち止まっての観覧を禁止。

 ▼23日 IOCと組織委が五輪開催延期の協議を行うことを決め、聖火リレーの更なる規模縮小の方針固める。

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