【西武】松坂大輔、新魔球武器に14年ぶり西武で勝利「収穫はあった」

2回無死一塁、ビヤヌエバの三飛の打球を指さす松坂(カメラ・佐々木 清勝)
2回無死一塁、ビヤヌエバの三飛の打球を指さす松坂(カメラ・佐々木 清勝)

◆練習試合 西武9―6日本ハム(22日・メットライフドーム)

 14年ぶりに古巣に復帰した西武・松坂大輔投手(39)が22日の日本ハム戦(メットライフ)に先発し、今季最長となる5回を投げ、4安打4失点で、2年ぶりの“白星”を飾った。5四死球と課題も残したが、新魔球「スプリットチェンジ」を武器に粘投。“平成の怪物”がまた一歩、復活への階段を上がった。

 再起に燃える松坂が556日ぶりの“白星”を挙げた。2回、先頭の王柏融に右前打を許すと、3四死球と制球が乱れ、押し出しなどで3失点。4回にも追加点を与えた。だが、強力打線の援護にも恵まれ、中日時代の2018年9月13日以来となる“勝利投手”に。西武・松坂としての白星は、06年10月7日のプレーオフ第1S第1戦(対ソフトバンク)以来、4915日ぶりだ。

 「試合の序盤から4、5回のように脱力できている投球をしていけたら。前回の登板に比べてカットボール、チェンジアップと安定して投げることができた。収穫はあったと思う」。マウンドでは首をかしげる場面が幾度か見られたものの、今年最多の84球を投げ、5回を投げ切った。

 進化を続ける39歳右腕。今月上旬、来日2年目右腕のニールから、沈む球「スプリットチェンジ」の握り方や投げ方を学んだ。改良を加えた松坂流「スプリット―」は“魔球”となった。3回、王柏融に1―1から投じた球は、内角に食い込む直球に見えたが、急激に角度を変えた。シュートしてベースの真ん中へ。それでいて、ストンと落ちた。見逃しストライクに、王柏融は思わず天を仰いだ。この日の直球の最速は139キロで、このスプリットチェンジは127キロ。垂直に落ちる通常のフォークとは軌道が異なる。捕手の森は「左打者の外に逃げて落ちるチェンジアップより、ややスピードが速い」と証言し、「有効に使える」と絶賛した。

 近藤ら左打者の打席でカウントを稼いだ。松坂は「カウントも取れるし、決め球にもなる。自分に合う投げ方を考えながら握りを変えたりしている」と、実戦でも試行錯誤を続ける。近藤は「本当に落ちているのもそうだし、抜かれる感じもある。やっかいなボールになってくる」と、“魔球”の怖さを口にした。

 西口投手コーチは「3回まで力みがあって、ボールがうわずっていた。4、5回ぐらいのピッチングをしてくれたら」とし、今後の起用についても、「大輔は先発でしか考えていない」と明言。開幕ローテ入りをほぼ手中にしており、次回登板は「中6日調整」で、29日の2軍のロッテ戦が濃厚だ。(森下 知玲)

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