【ソフトバンク】松田宣浩、幻の開幕弾もファンに届け「熱男!」

本来なら開幕戦だった練習試合。無人のスタンドに向け、全力で「熱男」と叫んだ松田宣浩(カメラ・岩下 翔太)
本来なら開幕戦だった練習試合。無人のスタンドに向け、全力で「熱男」と叫んだ松田宣浩(カメラ・岩下 翔太)

◆練習試合 ソフトバンク4―2ロッテ(20日・福岡ペイペイドーム)

 観戦に来られないファンに全力で「熱男!」を届けた。2回先頭。ソフトバンク・松田宣浩内野手(36)が、古谷の146キロ直球を捉えた打球が、左翼席中段で弾んだ。「いい感じでスイングができた。実際なら開幕戦。心も体も準備してきた」。昨年に続く開幕弾は“幻”に終わったが、それでも先制ソロ。無人の右翼席へ、いつも通り右拳を突き上げた。

 「ファンが入っていたらできないので」と、無観客の練習試合で心置きなく叫んだ。12日の新型コロナウイルス対策会議連絡で、観客もシンクロする「熱男!」が、感染リスク高にあたるとされた。翌13日に「どすこい」の西武・山川と電話で緊急会談を実施。シーズンが開幕すれば、NPBから許可が出るまで自粛することを決断した。4回には、レアードがアーチを描き「すしポーズ」をお返しされた。「やってたね。(シーズンでは)すしもアカンやろ」。打撃とともに“絶口調”だ。

 試合中、無観客のグラウンドにはベテランの声が響き渡る。「ベンチでも明るくしてくれている。テレビで(ファンが見ている)というところもある。いいんじゃないですか」と工藤監督も“ファンサービス”に目を細める。オープン戦10試合でチームトップの3本塁打。練習試合の“初戦”でもかっ飛ばした。正三塁の座を死守するべく、若タカに負けないアピールを続けている。

 「いいペースで打てているのは、自信にしていい。練習試合も大事にしたい」。来たるべき開幕に備える熱男は、アーチを描き続ける。(戸田 和彦)

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