◆練習試合 広島3―4中日(20日・マツダ)
広島の大瀬良大地投手(28)が”幻の開幕戦”に先発。2回には3者連続三振を奪うなど6回まで2安打無失点と完璧な投球を見せたが、7回につかまり結局7安打4失点で降板した。
京田の適時打で同点に追いつかれた後の7回2死満塁、大島の中前への打球に追いついたかに見えた西川が捕球できず2点を献上。続く高橋の一塁への当たりは松山の前でイレギュラーし、不運な失点が続いた。エースは試合後「本来ならすごい緊張感の中で投げていたのかなと思う。昨年の開幕を経験しているので、余計にあの時の感情と比べると難しさはあった。もう1個ギアが入らない」と複雑な心境を明かした。
捕手の会沢と入念に話し合い、直球とカットボールだけに頼らずカーブも多投。よりシーズンを意識した投球を試した。「お互いのやってみたいことが凝縮された練習試合だった。7回には打たれたが、いい部分のほうが多かった」と手応え。いまだシーズン開幕日は決まらないが「先に(試合を)やらせてもらっておけば、あとは微調整なのでより集中していける」と現状を前向きに受け止めた。