【青戸慎司の目】個人での活躍がリレーの結果に続いてくる

東京五輪で活躍が期待されるサニブラウン
東京五輪で活躍が期待されるサニブラウン

 日本陸連は19日、都内で理事会を開き、強化委員会による東京五輪男子400メートルリレー戦略を承認した。個人の100&200メートル兼務に日本選手権(6月、大阪)2冠など4条件を設けたが、選考要項への記載は見送った。麻場一徳強化委員長(59)は「要項に書くと拘束力が強くなるので避けた。制限するような文言は陸連のスタンスに外れる」と経緯を説明した。昨年12月の理事会では、種目兼務を要項で制限する案に、2種目で代表有力のサニブラウン・ハキーム(21)=米フロリダ大=は「個人で頑張ってこそリレーへのやる気も上がる」と異論を唱えていた。

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 選手目線で言えば、五輪の個人種目は狙わせてあげたい。私は88年9月に100メートル10秒28の日本記録(当時)を出したが、同年ソウル五輪の個人種目には代表入りできず、リレーのみだった。陸上のメインはやはり個人種目。今さらながら心残りになっている。挑戦できる選手は個人種目に挑んでほしいし、個人で出て活躍できないとリレーの結果も続いてこないと思う。

 もちろん、コーチ目線では、種目を減らして力を温存し、リレー金の確率を上げる考えも分かる。陸上をあまり知らない観客にとっても、目に見える金メダルはやはり大きな存在だ。三者三様の立場がある中、どこで折り合いをつけるか。大事なのは、選手が納得できるということに尽きるだろう。(男子100メートル元日本記録保持者、中京大監督)

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