【巨人】原監督、定まらない開幕まで「日々新なり」“三原魂”…21日から練習試合DeNA戦

スポーツ報知
三原脩氏

 巨人・原辰徳監督(61)が19日、本来なら開幕前日となるはずだった心境を吐露した。猛威をふるう新型コロナウイルスの影響で現状、開幕日は最短でも4月10日以降に延期となり、いまだ新たな日程が定まらない。三原脩氏(享年72)の座右の銘である「日々新(あらた)なり」という言葉を引き合いに出して「日々、心境がなかなか新たにならないところに辛(つら)さがある」と複雑な思いを告白。先の見えない不安と戦いつつ、チームを必死に前に進めていく。

 勇ましくかけるはずだった出陣の号令は、大きく様変わりした。当初の日程では開幕前日となっていたこの日の練習前ミーティング。原監督はナインの気持ちをつなぐ言葉を投げかけた。

 「僕自身も毎日、不安な状態で朝を迎えている。しかし我々はユニホームを着ているプロとして、まずは一日のベストを尽くそう。プロとして恥ずかしくないように野球と向き合おう」

 本来なら、熱く燃える思いを必死で抑えるくらいで迎えていた開幕前夜。だが、いまだ新型コロナウイルスの猛威は収まらず、一向に明るい話題は入ってこない。

 「本当だね。野球は特に連日行われる部分において、三原脩さんの『日々新(あらた)なり』という言葉が、自分の大事なものとして残っている。しかし、日々、心境がなかなか新たにならないところに辛さがあるね」

 日々新なり―。言わずと知れた三原さんの座右の銘。野球哲学や人生訓を自筆で書き残したノートを、義理の息子である中西太さんに見せてもらって以来、原監督も共感し、将として“原点”とする言葉だ。だが、開幕日が決まらない現状では、冒頭のミーティングでの言葉が精いっぱい。前例なき事態に、戸惑いを隠さない。

 「私自身もどういうふうにみんなに話していいか分からない。誰にも経験がないことだから。それをモチベーションを上げて、上げてと漠然と言うのは無責任」

 プロ野球は20日から、当初に予定されていたカードを練習試合として行う。巨人は21日のDeNA戦(東京D)から、いまだはっきりしないスタートへ向けての調整を進める。

 「計画を持って前に進む。試合の中で『きょうはこれをやってみよう』とか。そのために『練習でこうしよう』とかはできるわけだから。ただ打った、投げた、走っただけでは、単におなかが減るだけだよ」

 個々に目の前の目標を設定してクリアする。先の見えない日々に対して、気持ちを切らさずに進んでいく。(西村 茂展)

 ◆三原脩 選手として、1934年に発足した大日本東京野球倶楽部(後の読売巨人軍)に入団。監督としては、巨人や西鉄、ヤクルトなどを歴任。特に西鉄での日本シリーズ3連覇に代表される短期決戦での選手起用など、周囲を驚かせ、歴史に残る名勝負を演出し、その采配は「三原マジック」とも呼ばれた。座右の銘は「日々新(あらた)なり」。

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