外出禁止の大相撲春場所 ミックスゾーンが力士のストレス発散の場に? ベテラン松鳳山は報道陣に「負けても呼んで下さい」

松鳳山(右)
松鳳山(右)

◆大相撲春場所12日目(19日・エディオンアリーナ大阪)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催となった春場所は、感染予防のため力士に外出禁令が出されるなど厳戒態勢が敷かれている。気分転換もままならない本場所の終盤戦。日頃感じることのないフラストレーションを、取材の現場で“発散”する関取がいる。

 36歳のベテラン・松鳳山(二所ノ関)は、10敗目を喫したこの日の取組後、「負けても呼んで下さい。ストレスたまってるから、しゃべりたいんです」と、報道陣に異例のお願いをした。今場所は特別に、支度部屋の外に設けられたミックスゾーン。報道陣との距離は2メートルほどに保たれ、負ければ素通りする力士もいる中、ここが“憩いの場”となっているようだ。

 松鳳山といえば、勝っても負けても取材に応じる姿勢は変わらない。負けた後でも淡々と、時には明るく報道陣の質問に答える。この日も敗戦の後だったが、聞かれたことには真摯(しんし)に対応。「勝っても負けても話しをする。それがプロ」と、いつか聞いたことがある。

 松鳳山によると、「出かけられないから、気分転換もできない」という今場所は、いつもより早く毎日が過ぎる感覚だという。就寝までの時間は、スマートフォンで動画を見たり、ゲームをして過ごすそうだが、それも飽きてくる頃…。発散する場所もないようで「また呼んで下さい。しゃべりたくてしょうがないので」。取材の場が白星への一助となれば、これ幸いである。(記者コラム・大谷翔太)

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