日本シリーズ、11・21開幕なら全“中立地”ドームで開催プラン

札幌ドーム(左上)、ナゴヤドーム(右上)、京セラドーム(左下)ペイペイドーム(右下)
札幌ドーム(左上)、ナゴヤドーム(右上)、京セラドーム(左下)ペイペイドーム(右下)
たとえばヤクルト・日本ハムの日本シリーズなら…
たとえばヤクルト・日本ハムの日本シリーズなら…

 新型コロナウイルスの感染拡大によるプロ野球の開幕延期に伴い、11月下旬に開催予定となった日本シリーズ(S)を全戦ドーム球場で開催するプランがあることが17日、分かった。主催する日本野球機構(NPB)は、当初の11月7日開幕から2週間遅れの11月21日開幕を想定。日程変更によって東京ドームや神宮が使用できないため、寒さや雨天の影響を受けない他のドーム球場が有力な選択肢となっている。公平性の観点から、出場チームの本拠地以外の“中立地”で全試合を行う可能性もある。

 開幕延期を受け、日本S開催へ異例の構想が浮上した。公式戦開幕を4月10日以降に延期したことに伴い、レギュラーシーズン143試合を実施するため、日本Sを当初の11月7~15日を同21~29日に遅らせた。この日程変更により、本拠地が使用できない球団や天候の不安が生まれ、日本S全戦をドーム球場で実施する可能性が出てきた。

 新たな日本S開催予定日には、ヤクルトの本拠地・神宮で高校・大学の全国大会の明治神宮大会(同20日から6日間)、巨人の本拠地・東京Dで社会人の都市対抗(同22日から12日間)が開催予定。チームによって本拠地が使用できない問題だけでなく、第7戦までもつれれば“史上最遅”となる日本Sには寒さという敵も加わる。さらに球団との契約で選手が活動できる参稼報酬期間(2月1日~11月30日)いっぱいのスケジュールのため、雨天中止などで12月にずれ込む事態を避けたい実情もある。

 関係者によると、これらの事情を踏まえ、全試合をドーム球場で実施するプランが浮上しているという。有力な開催地として挙がるのは、札幌D、ナゴヤD、京セラD、ペイペイD。外気が入る設計で寒さは避けられないが、雨天中止のないメットライフDも次点の候補となる可能性がある。中立地として那覇など地方球場も候補に挙がるが、雨天中止への不安が残る。

 公平性の確保や準備の面から、例えば、セ本拠地試合の1、2、6、7戦をペイペイD、パ本拠地試合の3、4、5戦を京セラDと設定し、仮にヤクルトと日本ハムの日本Sとなっても札幌Dでは開催せず、予定された2球場を使用する―といった案も出ている。日本S出場チームの本拠地では開催しないパターンの他、出場チームにかかわらず全試合を同一のドーム球場で実施するというアイデアもある。

 日本Sが本拠地以外で開催されれば、80年近鉄・広島の第3戦から第5戦が大阪球場で行われて以来40年ぶり。レギュラーシーズン全試合の実施を最優先しつつ、日本Sの開催球場についても慎重に検討を重ねていくことになる。

 ◆日本シリーズの本拠地以外での開催(52年のフランチャイズ制以降)

 ▽53年〈6〉戦 後楽園が本拠地の巨人と大阪球場の南海の対戦だったが、当時のシリーズの特別規約により、1試合だけ甲子園での開催に変更された。

 ▽62年〈5〉戦 東映の本拠地・神宮で、学生野球が開催されるため、後楽園に変更。

 ▽74年〈3〉~〈5〉戦 ロッテの本拠地・仙台に、施設上の不備があり、後楽園で開催。

 ▽78年〈1〉〈2〉〈6〉〈7〉戦 ヤクルトの本拠地・神宮で学生野球が行われるため、後楽園に変更。

 ▽79年〈1〉〈2〉〈6〉〈7〉戦、80年〈3〉~〈5〉戦 近鉄の本拠地・日生は、収容人員3万人に満たないため、大阪球場で行われた。

 ※初の日本シリーズだった50年は、〈1〉~〈6〉戦を、順に神宮、後楽園、甲子園、西宮、中日、大阪と、異なる6球場で開催。51年は、主に使用していた南海の大阪で〈1〉〈2〉戦、巨人の後楽園で〈3〉~〈5〉戦を行った。

札幌ドーム(左上)、ナゴヤドーム(右上)、京セラドーム(左下)ペイペイドーム(右下)
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