◆練習試合 清水0―0藤枝(17日、静岡・三保グラウンド)
J1清水は17日、J3藤枝と練習試合を行い0-0に終わった。前半は主力組、後半はメンバーを総入れ替えして挑んだが、いずれも無得点。2月29日に行った藤枝との練習試合(45分×4本、2●4)に続き勝利できなかったが、クラモフスキー監督(41)とイレブンは無失点に手応え。試合の模様は公式インスタグラムでライブ配信され、約6000人が視聴した。
指揮官は格下相手の引き分けにも前向きだった。「自分たちにとっていいテストだった。サッカーもよかった」と指揮官。DF立田悠悟(21)は「得点はなかったけれど、距離感がよかった。勝てなかったのは残念だけどゼロで抑えられたことはプラス」とうなずいた。
序盤はピンチの連続だった。前半9分、右サイドからクロスを上げられ、藤枝FW大石のヘディングをGKネト・ヴォルピ(27)がファインセーブ。同14分も新守護神が止めるなど、好守を連発。ネトは「ファインセーブできたのは、体が動けているから」。その後守備を修正することで、FW後藤優介(26)のシュートなど、反撃につなげた。
後半にメンバー11人を総入れ替え。左太もも裏を痛め離脱していたMF竹内涼(29)も約1か月ぶりに試合復帰した。得点は挙げられなかったがDF陣が連動し、失点もなかった。竹内は「相手が5バックでも味方がいい位置でボールを受けていた」と手応えを口にした。
藤枝戦では、1月30日のJ3鹿児島との練習試合以来となるクラブの公式インスタグラムでのライブ配信が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため練習試合は現在非公開となっており、サポーターは2月23日のリーグ開幕戦(F東京戦)以来1か月近く試合観戦ができない状況だ。
三保グラウンド脇には指揮官やスタッフが練習を見守る高さ約10メートルのやぐらがある。この日、やぐらに置かれた固定カメラで撮影、配信された映像は平日の昼間にも関わらず約6000人が視聴した。竹内は「サポーターは(配信を)待ち望んでいたと思う。一生懸命プレーしていきたい」と話した。