J1清水エスパルスのMF竹内涼(29)がJ3藤枝との非公開練習試合(17日、三保)で約1か月ぶりに出場することが濃厚になった。チームは16日、約1時間半、三保で非公開で練習を行った。竹内は2月16日のルヴァン杯の川崎戦(1●5)で左太もも裏を痛め、離脱していた。藤枝戦は公式インスタグラムでライブ配信される予定だ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため約1か月、清水の試合を見ることができなかったサポーターに、復活した姿をみせる。
気合が入らないわけがない。竹内が約1か月ぶりに試合に出場する。「コンディションは上がっていると思う。体は動けている」と、何度もうなずきながら答えた。MF金子翔太(24)、U―23日本代表DF立田悠悟(21)と「三人主将」の最年長。18年から主将を務め、今年で3年目となる男は三保での練習後、目を輝かせ、意気込みを語った。
ルヴァン杯・川崎戦で負傷し、自ら交代を申し出たが幸い軽傷だった。離脱中に行われた公式戦は1試合だ。クラモフスキー監督(41)が目標とするサッカーでボランチは攻撃参加や最終ラインのケアなど、瞬時での判断が求められている。「試合でも、早く反応できるようにしたい」。再開予定のリーグ第7節鳥栖戦(4月4日)での先発へアピールする。
藤枝戦は公式インスタグラムでライブ配信される。配信は1月30日のJ3鹿児島戦以来。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため練習試合はすべて非公開になっている。サポーターはリーグ開幕・F東京戦以来、約1か月間、試合を見ることができなかった。三保グラウンドの脇にはクラモフスキー監督やスタッフが練習を見守るための高さ約10メートルのやぐらがある。そこにカメラを固定して、撮影した映像を届ける予定だ。
16日から通常練習も非公開になった。好プレーに拍手が送られることもなくなった。「サポーターは中断期間も練習を見に来てくれて活力になった。インスタを通じて元気を与えられたらいい」と、使命に燃える。
11対11のゲーム形式の練習では激しく動き回り、攻守の切り替えを意識した。2月29日の藤枝との練習試合(45分×4本)は2―4で負けている。「練習試合でも結果が出ていない。どんな試合でも勝利にこだわりたい」。さあ復帰戦。竹内が“小さな”画面を見つめるサポーターに、でっかい存在感をみせつける。(山田 豊)