【谷井孝行の目】池田向希、上半身安定スピード出しても崩れない

表彰台の(左から)2位の高橋、池田、3位の鈴木
表彰台の(左から)2位の高橋、池田、3位の鈴木

◆全日本競歩能美大会(15日、石川・能美市)

 池田向希(21)=東洋大=と高橋英輝(27)=富士通=は後半勝負を念頭に冷静に進め、イメージ通りに抜け出せる力があった。池田は動きが安定し、大崩れしない選手。レースの流れを把握し、どのタイミングで仕掛けるか組み立てる能力が高い。歩型も両足の運びが低いので、注意や警告を受けにくく、安心して見ていられる。上半身もブレがなく、スピードを出しても歩型が崩れないのは大きな武器だろう。

 男子20キロの五輪代表は、選考で選出濃厚の高橋を含め、現在の最強メンバーがそろった。ドーハ世陸金メダリストの山西は、勝ち方のバリエーションが豊富で、速いペースで相手の体力を削るのもうまい。高橋もラストスパートのキレ味という武器があり、序盤から中盤のペースが上がりきらない局面の歩きを改善すれば、メダルも十分期待できる。

 女子20キロの藤井は、先頭集団の人数を徐々に削って勝ちきる理想的な形だった。体の使い方、動かし方が上手な選手。日本陸連が指定する次世代有望選手「ダイヤモンドアスリート」として学んだことも力になっているだろう。今後まだ伸びる選手。7位だったドーハ世陸同様、五輪でも入賞を再現してほしい。(15年北京世界陸上50キロ銅メダリスト、自衛隊コーチ)

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