ヤクルトのドラフト1位、奥川恭伸投手(18)が14日、DeNAとの練習試合が雨天中止となった横須賀スタジアムの室内練習場で、捕手を座らせて2度目の本格ブルペン投球を行った。30球を投げた11日以来、中2日で43球を投げたが不慣れなマウンドに苦しんだ。
いつもの笑顔はなかった。「全然よくなかったです」。最初は軟らかい赤土のマウンドで右腕を振っていたが、21球目から隣の硬い黒土に移動。それでも手応えは戻らず「左足がぶれて(体重が)乗っていない感じがあって、どうしていいか分からなかったです」と首をひねった。
本拠地以外のマウンドに立つ狙いで帯同させた小野寺2軍投手コーチは「納得いかな過ぎた。本当なら35~36球だった。連れてきてよかった」と収穫を強調。練習後に再び、傾斜を使ってフォームを思い出した。今後は球数を増やし、変化球の解禁も遠くない。ゆっくりでも、着実に前へ進んでいる。(田島 正登)