22か国プレー“アジアの渡り鳥”伊藤壇氏がクラーク高指導者に「3年で全国導く」

スポーツ報知
クラーク博士像を模してポーズをとる伊藤氏

 4月に創部するクラーク記念国際高のサッカー部監督に就任する伊藤壇氏(44)が14日、目指す指導者像を語った。昨年5月の引退まで22の国と地域でプレーし、「アジアの渡り鳥」と称された伊藤氏は、自身の経験を踏まえ、いかなる状況下でも動じない選手作りを図る。2023年に北海道で開催が決まっている全国高校総体出場と、1人でも多くのプロ選手を育てること目標に、監督としての道を歩み出す。

 自身初の監督業も、伊藤氏に不安はなかった。「楽しみです」と笑顔で心境を口にした上で、明確に目標を掲げた。「部としては、2023年に北海道で行われる全国高校総体に出ること。指導者としては、1人でも多くプロに選手を輩出したい」。高い志を持って、4月1日からの船出へ臨む。

 2000年、先駆者がほとんどいないアジアでの可能性を求め、初めて日本を離れた。現地に単身乗り込み「アポも取らずに道場破りのような形」で契約を勝ち取り、名前を売った。結果、22の国と地域でプレーし、昨年5月に引退。その直後に届いたオファーに興味が沸いた。「実績あるチームと違い、真っ白いキャンバスに自分の絵を描いていけるなと」。監督として新たな道を進む事を決断した。

 自身が味わってきた経験は、指導者として生かす。「練習予定のグラウンドが行ったら使えなかったり、用具係が来ないとか、イレギュラーなことはたくさんあった。コロナウイルスの問題もそうだが、予期せぬことは起こり得る。きれいな芝じゃないとプレーできないではそれも実力。仮にメッシならどんなピッチでもやれる。想定外の状況になってもそこに合わせてタフに戦える。そういう選手を作りたい」と力を込めた。

 現時点で部員は4人。選手の確保から始まるが、伊藤氏は前向きさを失わない。「最初はたとえ20点取られたっていいと思ってる。僕のサッカー人生も無理からのスタート。否定する人もいたがそれをバネにやってきた。踏み出さないことには、何も始まらないんだから」。現役時同様のチャレンジ精神で、伊藤氏が北海道の高校サッカー界に旋風を起こしにいく。(砂田 秀人)

 ◆伊藤 壇(いとう・だん)1975年11月3日、札幌市生まれ。登別大谷高では3年時に全国高校選手権に初出場し、16強入りに貢献。仙台大に進学後、98年JFLブランメル仙台(現J1仙台)入り。2年で戦力外となり一時帰郷後、00年末にシンガポールへ渡る。昨年5月に引退するまで、アジア22の国と地域、26クラブでプレーした。現役時代のポジションはMF。173センチ、71キロ。右利き。

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