小西桜子、インスタから始まったシンデレラストーリー…生涯オンリーワン女優へ

スポーツ報知
おっとりした口調にも意志の強さを感じさせる小西桜子(カメラ・頓所 美代子)

 女優の小西桜子(21)が公開中の映画「初恋」(三池崇史監督)でヒロインのモニカ役を好演している。3000人が参加したオーディションで選ばれた新星が演じたのは父親の借金を背負わされ、ヤクザに捕らわれた難しい役どころ。デビュー2作目の新人だが、この作品を通じて「一生、この仕事で生きていく」と心に決め、「オンリーワンの女優になりたい」と意欲を燃やしている。(有野 博幸)

 大きな瞳と透き通るような透明感が魅力の21歳。三池監督から「雰囲気がモニカ役にぴったり」と大抜てきされ、「育った環境が複雑で自分とは全く違う世界の女の子だけど、一生に一度のチャンス。この役をやり切りたい」と無我夢中でぶつかった。

 「三池監督初のラブストーリー」という触れ込みだが、実際にはバイオレンス描写も盛りだくさん。ヤクザに監禁されたり、経験したことのない境遇に置かれた役柄について、じっくりと考えて「心に傷を抱えながら、ピュアな部分を持ち続けている女の子」とキャラクター像をイメージ。セリフが少ないため「言葉ではなく、表情で伝えられるように」と心がけた。

 ヒロインとして物語の展開を左右する重要な役どころを演じた。「三池監督は、新鮮な感覚を大事にされていて、私の意思も最大限に尊重してくれました」。夢に見た三池組の撮影現場には「過酷な撮影にもスタッフが生き生きと、楽しみながら映画作りをしている」と魅了され、「作品の中で自分とは全く違う人生を生きられる。女優のお仕事は本当に楽しい」とやりがいを実感した。

 主演の窪田正孝(31)は鍛え上げた肉体でプロボクサーとしてのリアリティーを感じさせ、染谷将太(27)、内野聖陽(51)は抗争相手を容赦なく攻撃するヤクザを熱演。ベッキー(36)は恋人を殺され、復讐(ふくしゅう)の鬼と化す。現場で先輩俳優たちの迫力に圧倒されながらも「私も負けずに頑張りたい。一生、女優として生きていきたい」と誓った。

 素顔は都内の大学に通う現役女子大生。おっとりした話し方が特徴的で「普段から慌てないタイプ。基本的にスローモーションなんです」。幼い頃から映画好きだったが、具体的に女優を目指そうと思ったのは大学に進学した18歳から。映像学や芸術としての映画史を学び、「自分も映画の世界に入りたい」という思いが膨らんでいった。

 シンデレラストーリーの発端はインスタグラムだ。女優を目指そうと決めた18年、自身の映画愛をつづったインスタをきっかけに現在のマネジャーと出会い、演技を学ぶワークショップへ通うことに。3か月後には3000人が参加したオーディションでヒロインの座を射止めた。「最初は緊張しましたが、三池監督が話しやすい雰囲気を作ってくれて、飾らずに質問に答えることができました」

 昨年5月にはカンヌ国際映画祭の監督週間に招かれ、現地を訪れた。「三池監督に連れていっていただいて、夢のようでした。いつか成長して、監督に恩返しをしたい」。上映会場では海外の映画ファンから「ブラボー!」と最高級の賛辞を受けた。

 公開から約2週間。すでに新たな仕事のオファーが殺到しているという。「見る人の心を動かす芝居をしたい。そのためにも常に感情をしっかり込めて表現していきたい」と貪欲だ。将来的には「自分は自分。オンリーワンの女優になりたい」と前を見据える。着実に人気女優への第一歩を踏み出した。

 ◆小西 桜子(こにし・さくらこ)1998年3月29日、埼玉県生まれ。21歳。2018年、インスタグラムを見た現在のマネジャーにスカウトされ、事務所無所属のまま映画「ファンシー」(公開中)で女優デビュー。「猿楽町で会いましょう」(6月5日公開)などの公開を控える。身長164センチ。

 ◆「初恋」 天涯孤独のプロボクサー・葛城レオ(窪田)は格下相手の試合でまさかのノックアウト負けを喫する。医者に命に関わる重病と診断され、自暴自棄に。新宿・歌舞伎町をさまよい歩いていると、何者かに追われた少女・モニカ(小西)と出会い、行動を共にする。レオとモニカはヤクザに追われ、黒社会の抗争に巻き込まれていく。

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